日本口腔腫瘍学会誌
Online ISSN : 1884-4995
Print ISSN : 0915-5988
ISSN-L : 0915-5988
14 巻 , 4 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 森 裕介, 太田 嘉英, 唐木田 一成, 山崎 浩史
    2002 年 14 巻 4 号 p. 101-104
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    1994年から1999年までの6年間で治療を行った口腔扁平上皮癌246例のうち, 40歳未満の若年者症例12例を40歳以上の症例と臨床的に比較検討した。40歳未満の症例では原発部位の多くが舌であった。40歳未満の症例の5年累積生存率は62.5%, 40歳以上の症例は74.0%であり, 両者に統計学的な有意差は認められなかった。40歳未満の症例では12例中5例に再発・後発転移を認め, このうち4例は腫瘍死しており, 一次治療での腫瘍制御が重要であると考えられた。
  • 吉田 俊一, 内田 育宏, 小宮 善昭, 瀬田 修一, 莇生田 整治, 高久 勇一朗
    2002 年 14 巻 4 号 p. 105-109
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    口腔癌治療後の再発症例の初期症状について, 特に疼痛を中心とした自覚的初期症状と再発の関連について検討した。対象は1976年1月から2000年12月までに当科にて根治目的に治療した口腔癌のうち, 局所再発または頸部再発した50例とした。
    臨床的, または病理組織学的に再発と診断した時期より以前に発現した症状を初期症状とし, その初期症状を自覚症状と他覚症状に分けて, 症状の種類と発現時期を検討した。特に自覚症状については, 口腔癌患者のうち再発・転移ともに認めなかった50症例を対照群として, 発現率を比較した。そして, 最後に自覚症状の治療法別, および進展度による出現率の違いを検討した。
    結果は, 口腔癌再発症例50例のうち35例, 70%に何らかの自覚症状が発現し, そのうち32例が疼痛で, その発現時期は, 平均で再発診断日の44日前で, 他覚的症状の25日前と比較して, 有意に早期に発現していた。対照群50例と比較した場合, 再発症例は自覚症状の出現率は70%で, 対照群の14%と比較し有意に高頻度に自覚症状が発現し, その自覚症状の出現の有無は, 一次治療の方法や進展度とは関連が小さい結果となった。疼痛を中心とした自覚症状が, 治療法や進展度とは関係なく, 再発の早期発見に有効であり, 患者の訴えの要性を今更ながら再確認する結果となった。
feedback
Top