日本口腔腫瘍学会誌
Online ISSN : 1884-4995
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27 巻 , 1 号
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症例報告
  • 重田 崇至, 南川 勉, 明石 昌也, 長谷川 巧実, 榊原 晶子, 松井 太輝, 筧 康正, 高橋 佑輔, 渋谷 恭之, 梅田 正博, 古 ...
    2015 年 27 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2015/03/15
    公開日: 2015/05/12
    ジャーナル フリー
    外側咽頭後リンパ節は後咽頭隙内で椎前筋の外側,内頸動脈の内側に位置しており,鼻副鼻腔,軟口蓋,上・中咽頭からリンパ流を受け内頸静脈に輸出リンパ管を送るリンパ節で,その最上方のものはルビエールリンパ節と称される。ルビエールリンパ節へは咽頭癌からの転移がしばしばみられるが,口腔癌の転移はまれとされている。ルビエールリンパ節に転移するような口腔癌への適切な治療方法は確立されておらず,その予後は極めて不良とされている。今回後方への浸潤がないにもかかわらずルビエールリンパ節に転移を生じた口腔癌2例を経験したので報告する。2例中1例は傍咽頭隙郭清を施行し,7年経過した現在無病生存で経過良好である。後方への浸潤のない口腔癌のルビエールリンパ節への転移機序,傍咽頭隙郭清の有用性について検討を行った。
  • 上原 雅隆, 田中 純平, 早川 真奈, 吉賀 大午, 土生 学, 矢田 直美, 松尾 拡, 冨永 和宏
    2015 年 27 巻 1 号 p. 7-12
    発行日: 2015/03/15
    公開日: 2015/05/12
    ジャーナル フリー
    われわれは左側舌に発症した腺扁平上皮癌を経験したので報告する。患者は80歳男性,左側舌に潰瘍を伴う無痛性の腫瘤を認めたため当院紹介となった。臨床所見として左側舌に30×30mmの硬結を伴う腫瘤を認めた。MRI所見にてT1強調像で低信号,T2強調像で中等度の高信号を呈する腫瘤を認めた。生検術の結果,癌の診断を得たが,詳細な確定診断を得ることはできなかった。MRI,CT,エコー,FDG-PETそれぞれの画像評価にて頸部リンパ節,全身転移を疑う所見は認められなかったため,左側舌半側切除術,左側肩甲舌骨筋上頸部郭清術,左前腕皮弁による舌再建術を施行した。手術標本において,腺扁平上皮癌の確定診断を得,病理学的に2つの転移リンパ節を認めた。術後1年4か月経過するが,原発,頸部ともに再発を認めず,また全身転移もなく経過良好である。
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