2001年,Cavadasらによって初めて報告されたMedial Sural Artery Perforator Flapを遊離皮弁として用い,舌半切3症例に対して舌再建を行った。2例において術後一部鬱血を来たしたが,皮弁は全例問題なく生着した。手術時間は平均499分,阻血時間は平均41分,術後平均11日で食事を開始し,術後平均26日で退院した。
本皮弁の利点として,薄くしなやかであること,皮弁採取部の縫縮が幅7cm以下で可能,主要な血管や筋肉を犠牲にせず仰臥位で採取できることなどがあげられ,頭頸部再建において前腕皮弁の代用としての皮弁選択肢の一つとして有用であると考えられた。
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