日本口腔腫瘍学会誌
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19 巻, 3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • ―舌癌―
    日本口腔腫瘍学会学術委員会 , 口腔癌治療ガイドライン策定委員会 合同委員会
    2007 年 19 巻 3 号 p. 139-161
    発行日: 2007/09/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
  • 前田 顕之, 大関 悟, 有地 榮一郎, 出雲 俊之, 大鶴 洋, 岡部 貞夫, 小村 健, 川辺 良一, 桐田 忠昭, 草間 幹夫, 迫田 ...
    2007 年 19 巻 3 号 p. 163-175
    発行日: 2007/09/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    舌癌治療ガイドラインの作成にあたり, 日本での舌扁平上皮癌治療の現状を把握するためアンケート調査を行い, 75回答の集計結果から本邦における舌扁平上皮癌治療の現状を報告した。
    有効回答の得られた75施設の過去10年間 (1995-2004) における総症例数は5, 906例であった。T, N分類ではT2が2, 700例 (45.7%) , N0が4, 367例 (73.9%) と最も多かった。
    手術療法では原発巣の切除範囲の適応基準, 頸部リンパ節転移に対する頸部郭清術および舌癌切除後の再建術における適応と術式については, 各施設とも適応基準がほぼ共通しており標準的な治療ガイドラインの作成は可能であるように思われた。
    一方, 原発巣や頸部の放射線や化学療法による, 術前・術後の補助療法の目的と適応が各施設それぞれに基準があり, その標準化はガイドライン作成の大きな問題点になると思われた。いずれにしても質の高いエビデンスを持つ治療法をガイドラインに盛り込む必要がある。
  • 梅田 正博, 尾島 泰公, 小松原 秀紀, 重田 崇至, 南川 勉, 澁谷 恭之, 横尾 聡, 福田 全孝, 西松 成器, 古森 孝英
    2007 年 19 巻 3 号 p. 177-181
    発行日: 2007/09/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    ペプロマイシン (PEP) に起因すると疑われた間質性肺炎のため死亡した舌癌の2例を経験したので報告する。症例1は58歳男性で, 頬粘膜癌のため7年前にPEP40mgの投与, 放射線治療, レーザー手術を受けた既往がある。舌癌の診断のもと, PEPを25mg投与した後, 根治手術を行った。しかし術直後より間質性肺炎を発症し, 48日目に死亡した。症例2は71歳女性の舌癌患者で, 舌部分切除を施行したが, 13か月後に頸部後発転移を生じた。CDDP+5FU+PEPによる術前化学療法後に頸部郭清を予定したが, 間質性肺炎を生じ, 化学療法終了17日後に死亡した。年齢がそれほど高齢でなく, PEPの投与量が多くなくても, 間質性肺炎の発症には十分な注意が必要と思われた。
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