日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
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50 巻, 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 〓 元植
    2000 年 50 巻 4 号 p. 519-524
    発行日: 2000/01/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 近世における日中知識人の交流
    松岡 榮志
    2000 年 50 巻 4 号 p. 525-532
    発行日: 2000/01/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 寺澤 捷年
    2000 年 50 巻 4 号 p. 533-562
    発行日: 2000/01/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 50 巻 4 号 p. 563-653
    発行日: 2000/01/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 漢方薬と西洋薬の経済性における比較研究
    赤瀬 朋秀, 秋葉 哲生, 井齋 偉矢, 鈴木 重紀
    2000 年 50 巻 4 号 p. 655-663
    発行日: 2000/01/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    1997年12月より1998年2月の3ヵ月間に, かぜ症候群にて調査対象施設を受診した患者875名に関して処方薬の調査を行った。対象患者を西洋薬治療群, 漢方薬治療群, 西洋薬漢方薬併用群に分類し, 平均年齢, 薬剤数, 処方日数を調査し1日当りの薬剤費を算定したところ, 西洋薬治療群では203.8円, 漢方薬治療群では119.6円, 西洋薬漢方薬併用群では215.9円となり, 漢方薬単独で治療した群の薬剤費は西洋薬で治療した場合と比較すると60%ほど安価であり, 経済効率がよいことが明らかとなった。また, 平成10年度の薬効別の医薬品売上のシェアから削減可能な薬剤費を予測すると, 最低でも415億円の削減が可能であることが推測された。以上より, かぜ症候群の治療に, 漢方薬を取り入れることは経済効率が極めて高いことが示唆された。
  • 春田 道雄, 井上 文明, 水嶋 丈雄
    2000 年 50 巻 4 号 p. 665-672
    発行日: 2000/01/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    アカシジアに対して西洋薬の抗パーキンソン病薬を投与しても効果がなかった症例に, 三黄瀉心湯や桃核承気湯を投与した。非定型精神病1例, 精神分裂病3例, いずれも女性で身体的な証は全て実証であり, 4例とも便秘を認めた。三黄瀉心湯6g (EK-13) をベースに症例1と症例4にはさらに桃核承気湯7.5g (TJ-61) を併用した。4例とも「ムズムズする。いてもたってもいられない」というアカシジアを疑わせる訴えは共通しており,『大黄』を含む三黄瀉心湯を処方することにより数日で症状が消退した。精神科における薬物療法では,アカシジアなどの錐体外路症状への対処が大切であるが, 抗パーキンソン病薬などが奏効しない症例がみられる。このような場合に三黄瀉心湯などの漢方薬を使用することにより, 服薬履行が高まるものと期待された。さらに『大黄』には向精神作用や瀉下作用もあるため, 薬物総量を減量できると思われた。
  • 加減一陰煎加亀板膠石膏の応用
    塩谷 雄二, 寺澤 捷年, 喜多 敏明
    2000 年 50 巻 4 号 p. 673-681
    発行日: 2000/01/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    思春期・成人期のアトピー性皮膚炎は, とくに顔面や頸部で紅斑や落屑が強く, 種々の治療に抵抗することが多い。先に我々は治療に難渋していた紅斑性乾燥型のアトピー性皮膚炎に対して加減一陰煎加亀板膠が有効であった症例を報告した。加減一陰煎加亀板膠は養陰養血の働きがあり, 抗炎症効果は弱いが, 乾燥した皮膚を潤すことによって, 低下しているバリア機能が改善し, より根本的に治療することが期待できるものと考えた。今回, 滲出性の湿疹病変にも広く対応できるように, 新たに石膏を加え, 加減一陰煎加亀板膠石膏としてアトピー性皮膚炎の治療をおこなったところ、前額部と前腕伸側の角質水分量は経時的に増加し, 病勢の指標として好酸球数, IgE-RIST, LDH は有意に低下していた。有効率は男性68.8%, 女性は77.8%と良好な結果が得られた。この方剤はアトピー性皮膚炎の治療に最も有効な方剤のひとつと考えられた。
  • 浅岡 俊之, 鈴木 輝彦, 上川 哲平
    2000 年 50 巻 4 号 p. 683-690
    発行日: 2000/01/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    中等量のステロイド剤に抵抗性を示した全身性エリテマトーデスの消化器症状に桂枝加芍薬湯が奏効した1症例を経験した。症例は28歳の女性。1ヵ月以上持続する下痢, 下腹部痛, 37℃台の発熱, 全身倦怠感を主訴として炎症性腸疾患を疑われ, 消化器専門医にて精査されたが原因は不明であった。3ヵ月間にわたり salazosulfapyridine を投与されたが改善なく経過観察されていた。約1年後, 多関節痛, リンパ節腫脹, 発熱が出現し当科受診, 精査の結果, 全身性エリテマトーデスと診断された。また下部消化管には大腸内視鏡にて散発性, 限局性に粘膜のアフタ様病変が認められた。消化器症状ならびに他の臨床症状の改善を目的として30mg/日の prednisolone が投与された。発熱, 関節炎, 白血球減少は改善したが, 下痢, 腹痛は持続した。下痢, 腹痛に対し桂枝加芍薬湯エキス製剤 (TJ-60) を投与したところ症状は改善し, 以降2年にわたり経過は順調である。
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