日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
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36 巻, 4 号
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  • 小続命湯治験
    寺澤 捷年, 土佐 寛順, 檜山 孝幸, 今田屋 章
    1985 年 36 巻 4 号 p. 233-238
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2010/12/13
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  • 関 正威, 宮川 マリ, 鈴木 博夫
    1985 年 36 巻 4 号 p. 239-244
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2010/12/13
    ジャーナル フリー
    薬効度と, 手術後または肝炎ないし肝障害の発病から, 漢方薬投与開始までの経過期間との関係から, 肝炎ないし肝障害の通常の臨床経過を中国医学の観点から次のように考えることができた。すなわち手術後ないし発病後の2ヵ月間を陽病期, 陽病期後の4ヵ月間を陽陰移行期, その後は陰病期である。陰病期はさらに初期と後期に区別され, その境界は手術後ないし発病後5年である。
    陽病期では薬効は大部分著明で, 使用された薬剤は主として, 著効例の治癒と有効例の増加を特徴とする陽陰移行期に用いられた薬剤と同様に, 気分, 熱証用薬剤であった。陰病初期では無効例が増加をはじめ, 用いられた薬剤は気分用から営分用にわたっていた。陰病後期では著効例が消失し, 有効例と無効例が主であった。この期では血分用の薬剤が気分や営分用の薬剤に時々加えられており, 虚寒証用の薬剤の比較的増加が認められた。
  • 東洋医学における臨床科学化に関する研究
    小林 詔司, 森 和
    1985 年 36 巻 4 号 p. 245-251
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2010/12/13
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  • 遠藤 次郎
    1985 年 36 巻 4 号 p. 253-255
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2010/12/13
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  • 高アミラーゼ血症あるいは高尿アミラーゼを認め慢性膵炎を疑われる患者に対する漢方治療
    中田 敬吾, 細野 義郎, 細野 八郎, 坂口 弘, 細野 史郎
    1985 年 36 巻 4 号 p. 257-276
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2010/12/13
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    慢性膵炎患者62名に対する臨床調査を行った。本疾患に対する有効率は著効有効合せると38.8%であった。主訴では腹痛が最も多く, 次いで腹部ガスによる腹部膨満感, 排便異常 (主に下痢または軟便), 背部痛の順であった。投与処方は加減方を入れると52種にのぼったが, 最も多く用いられていたのは柴胡桂枝湯およびその加味方であった。次いで疎肝湯, 半夏瀉心湯, 延年半夏湯, 安中散加茯苓, 六君子湯および加味方, 他の順であった。すなわち柴胡剤と補脾の剤がその主体をなしていた。このことはすなわち, 本疾患の病態として脾虚証の存在とともに肝の失調があることを示唆している。
    本疾患の原因に胆石の存在, アルコールの摂取過剰などが報告されているが, 今回の調査ではこれが該当する例は少なく, むしろ元来消化器が虚弱で, 低蛋白, 低栄養に起因すると考えられる例が多くを占めていた。
  • 福田 佳弘, 藤平 健, 田村 憲一
    1985 年 36 巻 4 号 p. 277-283
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2010/12/13
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    虚寒証で胸郭部, 上腹部において劇痛を発する慢性疾患に烏頭赤石脂丸を投与し奏功を得た。心痛徹背, 背痛徹心だけの条文であるが心下痞, 心下痞硬, 軽度の胸脇苦満をみとめ, 脈候は沈緊, 沈弱が多いようである。本丸単独投与のみならず, 他の薬方の併用により臨床効果をあげた症例を検討してみると著効をみたのは括〓薤白白酒湯, 解急蜀椒湯, 千金当帰湯である。したがって本丸は胸痺, 心痛のみならず, 寒疵の病にも応用されてよい薬方と考える。また本丸を構成する生薬中の烏頭, 附子併用の意義を文献的に考察し著者等が行った実験結果からaconitine中毒の抑制効果があることを論じた。
  • 近澤 幸嗣郎, 荒木 重雄
    1985 年 36 巻 4 号 p. 285-288
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2010/12/13
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