背景:漢方をテーマとした Problem Based Learning(PBL)を実践し,引き続き学術活動を行った教育の成果と効果を検証した。
方法:2013年~2021年の期間,医学部2年生を対象に漢方 PBL を実施し,4年時の漢方試験成績を漢方 PBL 受講者,非受講者間で比較した。その後の学術活動により得られた学びを自由記載文章から抽出した。
結果:漢方 PBL を322グループ中26グループに実施した。漢方試験では,漢方 PBL 非受講者(n =734)に比し受講者(n =72)で有意に得点が高かった(p < 0.05)。学術発表5演題,学術誌掲載3論文の成果が得られ,これに伴う学びとして「漢方に関する理解の具体化」,「学術活動の貴重な経験」,「意欲の促進と将来への影響」などが挙げられた。
結論:漢方 PBL により漢方医学知識が向上し,学術活動経験により探究心が涵養された。
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