相対密度の異なる2種のY
2O
3焼結体 (70%, 95%) とNb
2O
5焼結体とを重ね合わせて, 2種の拡散対とし, 1275-1350℃で加熱してY
2O
3-Nb
2O
5系固相反応を調べた.
その境界面に生成する反応層を電子顕微鏡観察, X線マイクロアナライザー分析, X線回折及び熱膨張率測定することにより次のような結果を得た.
Y
2O
3層とNb
2O
5層の境界面においてY
2O
3・Nb
2O
5なる反応層が生成する。 これはY
2O
3中へのNb
2O
5の一方拡散に起因するものである. この拡散反応の活性化エネルギーは70% Y
2O
3で150kcal/mol, 95% Y
2O
3で200kcal/molとなった. また1350℃では反応層中に50-55mol%範囲での濃度勾配が認められた. 反応層とNb
2O
5層は, はく離したが, これは熱膨張率の差によることが判明した.
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