窯業協會誌
Online ISSN : 1884-2127
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86 巻, 994 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 第1部 スピノダル分解
    横田 良助
    1978 年 86 巻 994 号 p. 251-276
    発行日: 1978/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 露木 尚光, 菅野 雅史, 伊藤 辰雄, 笠井 順一
    1978 年 86 巻 994 号 p. 277-284
    発行日: 1978/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    水溶液中に12CaO・7Al2O3を分散させた時, 溶存するカルシウム分及びアルミニウム分の量は過飽和現象を呈する. しかし, Ca(OH)2溶液中に12CaO・7Al2O3を分散させた時には, それらの量は急激に消費されて減少するとされているが, 著者らは従来の報告とは異にする結論を得た. すなわち, Ca(OH)2の初濃度が比較的低い溶液中では, 溶存するカルシウム分は水和直後から1次過飽和現象を呈する. そして6-8時間で溶存量は再び上昇して2次過飽和現象が存在する. また比較的高い溶液中ではカルシウム分の量は急激に減少するが, 3-6時間で再び上昇し微小な過飽和現象が存在する. 更に液相中の電気伝導度を求めた結果, 二つの極大現象が存在する. しかも, 溶存量-時間曲線と比伝導度-時間曲線とは密接な相互関係があり, この両者の第2ピークが終了した時点で, ほぼ完全に2CaO・Al2O3・8H2Oの生成が認められた. また, 12CaO・7Al2O3-Ca(OH)2系を電子顕微鏡で観察すれば, 水和直後にはX線回折パターンを示さないカードハウス状水和物が得られる. これは4CaO・Al2O3・13H2Oと2CaO・Al2O3・8H2Oとからなるもので, この系の瞬結の原因になる.
  • 陶磁器素地と釉薬との適合性に関する研究, 第7報
    稲田 博
    1978 年 86 巻 994 号 p. 284-291
    発行日: 1978/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    種々の焼成条件で締焼きしたビトリアスチャイナ素地中の結晶量と釉応力を測定した. 素地を単独窯でSK 9からSK 121/2までの種々の温度で締焼きすると, 焼成温度の上昇とともに石英量は減りクリストバライト量は増加するが, 合計としての全結晶量は減少し, 釉の圧縮応力もしたがって減少を示した. これは, 冷却が速いため, クリストバライトの析出が充分でないためと考えられ, 短時間焼成では焼け過ぎは貫入によくないことを示す.
    これに対し大型トンネル窯では素地は高温にさらされて大量の石英が溶解しても, それに相応してクリストバライトが生成するため, 全結晶量は焼け過ぎによっても急減せず, 貫入発生限界を下まわることなく, 特に長時間焼成ほど貫入に対して安全であった.
    トンネル窯焼成台車の “外身” の下段, 前後部の下段は通常は焼けがあまいが, 時として炎が強く当たり焼け過ぎが出た時は急冷のためクリストバライトは充分生成せず, 時に貫入抵抗性の悪いものが出るおそれがある. 上段焼成では仮に高温にさらされても徐冷されるため, クリストバライトが充分生成し, 全結晶量は貫入発生限界を上まわり, 常に貫入に対してより安全であることが分った.
  • 大竹 武, 内田 邦夫, 外山 茂樹
    1978 年 86 巻 994 号 p. 291-297
    発行日: 1978/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    都市固形廃棄物 (都市ごみ) から資源を再生するプロセスを開発する研究の前段階の一つとして, 焼却残滓の利用を検討した.
    焼却残滓は, とりあえず都市ごみ清掃工場から提供をうけ試料とした. 残滓は, ガラスや陶磁器の破片を主とする無機質物, 金属類, 未燃焼有機物及び5mmのふるい下である燃焼灰の四つに分別した.
    この無機質物45%と残灰10%に赤泥45%の割合で配合したものを10mm程度の大きさに成形して900℃で焼成すると, 軽量骨材となることを見出した. 押出造粒機及びテストキルンを使って製造実験を行い, 見掛け比重1.24, 吸水率14.86%の製品を得た. 更に, コンクリート試験を行い, JIS A 5002 (構造用軽量コンクリート) に適合することを確認した.
    次に, 無機質物に同量の蛙目粘土を配合してタイルを試作した. 圧力250-300kg/cm2で成形した試料を匣鉢にベタ詰めして, 1060℃で焼成したところ, せっ器質床及び外装タイルとして, JIS A 5209 (陶磁器質タイル) に適合する製品を得た.
  • 1978 年 86 巻 994 号 p. A30-A32
    発行日: 1978/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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