日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
73 巻, 11 号
選択された号の論文の54件中51~54を表示しています
症例
  • 北出 貴嗣, 園山 輝久, 若狭 基見, 山崎 茂樹, 崔 聡仁, 石原 陽介
    2012 年 73 巻 11 号 p. 3003-3007
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/05/25
    ジャーナル フリー
    小腸カルチノイド,小腸gastrointestinal stromal tumor(GIST)を合併したvon Recklinghausen病(以下VRDとする)の1例を経験した.症例は77歳女性.既往歴では乳癌の手術歴がある.嘔吐,腹痛を主訴に来院,CTにてイレウスと診断,その原因として小腸腫瘍を疑い手術を施行した.Treitz靱帯より約160cmの小腸に約2cmの腫瘍を認め,漿膜がひきつれていた.それとは別にTreitz靱帯より140cmの小腸に約3mmの腫瘍を認めた.病理組織検査にて,それぞれカルチノイドとGISTと診断された.VRDにカルチノイドを合併した症例の報告は散見されるが,ほとんどが十二指腸で,小腸カルチノイドはまれである.また,本症例はVRDに合併した乳癌,小腸GIST,小腸カルチノイドの3重複腫瘍でもあり,この点からも貴重な症例である.今回自験例に若干の文献的考察を加え報告する.
支部・集談会記事
編集後記
feedback
Top