日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
22 巻, 5 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 菊池 かな子
    1999 年 22 巻 5 号 p. 293-299
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 湯尾 明
    1999 年 22 巻 5 号 p. 300-316
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 川嶋 道子, 小池 竜司, 西尾 純子, 南木 敏宏, 上阪 等, 窪田 哲朗, 宮坂 信之
    1999 年 22 巻 5 号 p. 317-323
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    乏血による臨床症状を欠き,頚部痛,発熱,炎症反応上昇と, MRIにおける総頚動脈の壁肥厚所見から,高安動脈炎と診断した症例を経験した.ステロイド剤投与により,症状の改善とMRI上も壁肥厚の改善を認めた.高安動脈炎の初期症状の一つとして,頚部痛に留意する必要があり,画像診断として, MRIを積極的に併用することで本疾患の早期診断が可能である.一方,本例は潰瘍性大腸炎を合併しており,高安動脈炎と潰瘍性大腸炎の合併例に頻度の高いHLAハプロタイプを有していた.
  • 鈴木 和夫, 佐藤 健比呂
    1999 年 22 巻 5 号 p. 324-330
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    精巣上体炎にて発症し,精索の血管生検にて非特異的な血管炎を認めた血管炎症候群の1例を報告する.症例は, 56歳男性,平成5年6月30日,入浴後に,突然,左精巣痛と39°C台の発熱を生じ,当院泌尿器科を受診.細菌性並びに結核性精巣上体炎を疑われ治療が開始されたが,臨床症状の改善を認めず当科外来を受診.発熱,体重減少,高血圧,白血球・血小板数増多, CRP陽性,赤沈亢進などから結節性多発性動脈炎を疑いステロイドによる治療を開始した. 7月20日,左精巣上体切除と精索血管生検を行い,精索の血管に壊死性変化を伴わない非特異的な血管炎を認めた.免疫抑制剤も併用し,現在経過良好である.精巣を侵す血管炎症候群として結節性多発性動脈炎などが知られているが,精巣痛などが初発症状となることは稀である.本例は壊死性動脈炎を証明できなかったが,精巣上体炎を初発症状とした血管炎症候群の1例であり貴重な症例と考え報告した.
  • 花井 幸恵, 高橋 徹, 斉藤 定三, 川人 由美子, 千賀 孝治, 近藤 文衛, 磯辺 正道, 今井 浩三
    1999 年 22 巻 5 号 p. 331-335
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    ASO活性が非特異的に異常高値を示したIgM, λ型のMGUSの一例を報告する.症例は83歳男性.高熱,咳漱,喀痰が出現,胸部X線検査にて急性肺炎と診断され入院となった.ラテックス免疫凝集法(LA法)でASO活性の異常高値を認めた.抗生物質の投与により肺炎は治癒したが, ASO活性の高値は持続した.血清蛋白電気泳動でM蛋白が認められ,免疫電気泳動でM蛋白はIgM-λ型と判明した.血清蛋白電気泳動で認められるM-componentは,患者血清をLA法に用いたストレプトリジンOを吸着したラテックスビーズによって吸収すると減少したため, M蛋白がLA法によるASO活性高値の原因と考えられた.しかしながら, Rantzs-Randall法ではASO活性は正常値であった. LA法によるASO活性は,ストレプトリジンを吸着せず牛血清アルブミンのみを吸着したラテックスビーズによって吸収された.したがって, M蛋白はストレプトリジンOそのものと反応したのではなく,牛血清アルブミンを吸着したラテックスビーズと反応したと考えられた.本症例のASO活性異常高値はM蛋白による非特異的反応であると考えられた.
  • 中川 美紀, 西成田 真
    1999 年 22 巻 5 号 p. 336-341
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    症例は27歳女性, 1996年10月,出産後に全身性エリテマトーデス(以下SLE)と診断された. 1998年9月中旬頃より,嗄声が出現,引き続いて39°C台の発熱,両側肘内側部,顔面および体幹部に紅斑,顔面腫脹および下痢を認め当科入院となった.入院時,汎血球減少を認め,補体の低下を認め, ANA 1,280×上(Sp.),抗Sm抗体101.5U/ml,抗RNP抗体500U/ml以上と上昇,胸部X線上両側胸水の貯留を認めた.喉頭所見は両声帯模様部中央に,竹節様病変を認めた. SLEの活動性の上昇と考え,水溶性プレドニゾロン60mg/日を開始したところ,嗄声は軽快しその他の臨床所見も改善した.本例の喉頭病変はその特徴的喉頭所見とSLEの活動性に伴って出現し,ステロイド療法に反応したことからLupus laryngitisと診断した. Lupus laryngitisの報告は稀であり,貴重な症例と考えられ文献的考察を加えて報告する.
  • 稲田 良郁, 田中 良哉, 斎藤 和義, 藤井 幸一, 麻生 めぐみ, 西野 稔子, 粟津 雄一郎, 大田 俊行, 江藤 澄哉
    1999 年 22 巻 5 号 p. 342-347
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    症例は62歳女性. S 47年より強皮症(SSc)で経過中に,全身倦怠感,浮腫,呼吸困難のため,当科入院.レイノー症状, SSc所見に加え, SLE様所見, DM様所見,抗RNP抗体陽性よりMCTDと診断.さらに,急速に進行する不可逆性の腎不全と肺胞出血, MPO-ANCAと抗GBM抗体の陽性を認め,顕微鏡的PANの併発を考えた.その後,ステロイド大量療法を継続し,一旦病像は回復したが,再度,急速進行性間質性肺炎を呈し,永眠.死亡時の組織所見で,間質性肺炎と肺胞出血,半月体形成性糸球体腎炎を認めた.本症例は,臨床経過や検査所見,組織所見から, MCTDに治療抵抗性の一次的な顕微鏡的PANを併発したと考えた.また,最近, MPO-ANCAと抗GBM抗体の共存例が多数報告されており,顕微鏡的PANとGoodpasture症候群の範疇と病態形成機序を再考させるものであった.以上,本例は極めて稀で且つ示唆に富む貴重な症例と考えられた.
  • 小林 法元, 上松 一永, 浦沢 林太郎, 北原 正志, 市川 元基, 森 哲夫, 小宮山 淳
    1999 年 22 巻 5 号 p. 348-353
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    症例は11歳,男児. 1995年11月,両下腿に紫斑が出現し,汎血球減少,抗DNA抗体陽性などからSLEと診断した.また,血小板数80×103l,抗カルジオリピン抗体(anticardiolipin antibody: aCL)とループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant: LA)陽性, aPTTは著明に延長しており,抗リン脂質抗体症候群の診断基準も満たした.ステロイド,ヘパリンにより治療を行い,一時的に血小板数は正常化したが,ヘパリンを中止し腎生検を施行したところ,再び血小板減少が出現した. aPTTは正常であり, FDP, FDP-DD値の上昇がみられた.ヘパリンを再開し,メチルプレドニンパルス療法, FOY, γ-グロブリン,ミゾリビン投与などを行ったが血小板数の増加は認めなかった.そこで,ワーファリンとシクロホスファミドを併用したところ血小板数は正常化し,その後減少を認めていない.本例の多彩な凝固異常の病態には,抗リン脂質抗体,播種性血管内凝固症候群が関与している可能性が考えられた.
  • 南家 由紀, 赤真 秀人, 寺井 千尋, 原 まさ子, 鎌谷 直之
    1999 年 22 巻 5 号 p. 354-359
    発行日: 1999/10/31
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    症例は27歳,女性.慢性関節リウマチと診断され, D-penicillamine内服中に蛋白尿,血尿,腎機能障害と貧血を認め入院となった.腎生検ではimmune-complex型の半月体形成性糸球体腎炎を認め,臨床的に急速進行性糸球体腎炎と診断された.さらに血清MPO-ANCAが陽性であったが,ステロイドパルス療法,抗凝固薬,抗血小板薬の併用により腎機能は改善し, MPO-ANCAも消失した. D-PC投与中に腎障害を呈する症例ではMPO-ANCAの出現やRPGNの発症にも留意すべきと考えられる.
  • 1999 年 22 巻 5 号 p. e2
    発行日: 1999年
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
feedback
Top