医薬品が多種類になり, また作用の強力なものが多くなり, "くすりの管理"のもつ責任が非常に重くなってきました.医薬品は企画され, 試され, 製られ医薬品となって市場に出ます.医療機関(病院診療所)は医薬品を購入し, 保管し, 適用(調剤, 注射, 外用など)して, はじめて患者さんに役立てることが出来ます.各々の部所で"くすりの管理"がされていることが大切な条件です.製る立場のGMPが実施されました.人為的誤り, 汚染, 品質低下を予防し, 品質保証のためのシステムと責任を明確にするというGMPは, 使う立場にとっては, 安心して使えるための一条件を満たすものです.使う立場での"くすりの管理"は, 製る立場の志向とぶつかる問題もあります.患者志向の調剤をめざし, 使う立場と製る立場の話しあいは一層大切になってきました.
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