忘年会シーズン到来で,これからウコン配合ドリンクにお世話になる方も多いのではないか.ショウガ科植物ウコン
Curcuma longa Linnéはアジア南部やインドで自生,栽培される多年生草本で,日本では,肝機能の維持を目的に機能性表示食品などとして用いられている.また,血流を改善する作用があるとされ,冷え性や肩こりなどに対する効果が期待できるほか,動脈硬化や認知症の予防にも役立つとされる.ウコンの主成分はクルクミンや(+)-
ar-ツルメロンなどであるが,クルクミン以外の化合物の生物活性はほとんど研究されていない.
今回,Liuらはウコンから新規セスキテルペンを単離し,それらの血流改善作用について検討したので紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Lin X.
et al.,
J.
Nat.
Prod.,
75, 2121-2131(2012).
2) Manzan A. C.
et al.,
J.
Agric.
Food Chem.,
51, 6802-6807(2003).
3) Liu Y.
et al.,
Org.
Lett.,
21, 1197-1201(2019).
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