神経ネットワークにおける情報伝達を理解するうえで,膜電位の変化を捉えることは極めて重要である.Huangらは,膜電位の変化によって大きく蛍光強度を変化させる光安定性の高い近赤外蛍光プローブを開発することで海馬神経の活動電位の伝播を可視化することに成功した.この成果は,実用的な神経機能の
in vivoイメージングにつながるものであるため,本トピックスで取り上げた.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Huang Y. L.
et al.,
J. Am. Chem. Soc., 137, 10767-10776 (2015).
2) Miller E. W.
et al.,
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 109, 21456-21461 (2012).
3) Woodford C. R.
et al.,
J. Am. Chem. Soc., 137, 1817-1824 (2015).
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