Shape,size,dimension(以後,SSDと略記する)は,科学英語におけるQQSO,すなわち定性的(Qualitative),定量的(Quantitative),特異的(Specific)および客観的(Objective)の中で重要な定性的・定量的側面である(QQSOに関する詳しい説明はファルマシア9月号に記載).例えば,細胞について記述する際,shapeとsizeがその特徴を記述し,dimensionがその定量的数量を付け加える.ある特定の化合物を発見した際に,色などの定性的側面に加えて,そのSSDの記述が化合物の具体的側面を明らかにする.レンズのSSDは光線の挙動を決定する.さらに,腫瘍のSSDをモニターすることで,発症しつつあるがんの進行が明らかになることがある.またその逆も言える.また,法医学においては,病変のSSDについての記述が死因の発見を手助けすることがある.したがって,SSDの応用リストは広範囲かつ無限である.しかも,これら定性的・定量的な特徴は,SSDが科学において果たす重要な役割について述べている.
形(shape)二次元(三次元)の形を説明する言葉にはsquare/square-like(cubical),rectangular(cubical),triangular(pyramidal),circular(spherical)などがある.後に,更に詳しく述べる.
大きさ(size and dimension)大きさについての記述には,「一次元的な大きさ」のほかに「二次元や三次元的な大きさ」の値が含まれる.例えば,直線(e.g. Å,nm,mm,km,etc.),面積(e.g. mm
2,m
2,etc.),体積(cm
3,m
3,etc.),空間的勾配(e.g. angles with degree)などがある.また,結晶Aが立方体状であり,特定の縦,横および高さ(dimensions)を有している場合,科学では,通常,客観的,定量的な大きさについての情報が必要であり,以下のように記述するとよい.“Crystal
A is a cuboid crystal having a length of 2 cm, a width of 3 cm and a height of 4 cm.”,“Cuboid Crystal
A has a 2-cm length, 3-cm width, and 4-cm height.”あるいは,“Cuboid Crystal
A has a length, width and height of 2, 3 and 4 cm, respectively.“これら3通りの表現は,全て同じニュアンスを有している.また,物体
Bが直径1cmのボール様構造を有している場合には,”Object
B, which is spherical, has a diameter of 1 cm(or has 1-cm diameter)”と記述される.
SSDの表現法例えば,形容詞(adjective)の使用を含む言い方は,straight(linear)(1-D) vs. circular(2-D) vs. spherical(3-D);分数を含む記述では;half(1-D) vs. semi(2-D) vs. hemispherical(3-D).同様にeighth vs. octagonalなどがある.
次に,科学において一般に使用される2-Dと3-Dの形状を示す形容詞/名詞に注目してみよう.
また,物体を定義するために,形容詞の後に名詞が加えられる場合がある.
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