ファルマシア
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54 巻, 11 号
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目次
  • 2018 年 54 巻 11 号 p. 1016-1017
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    特集:感覚器障害の治療と研究の最前線 QOL向上とコミュニケーションのあり方を考える
    特集にあたって:ヒトの五感である視覚,聴覚,嗅覚,味覚,触覚や平衡覚は歩行や姿勢制御など,感覚器は日常生活に欠くことができない.QOL向上に重要な役目を果たし,コミュニケーションにおいても感覚器は不可欠である.感覚器障害は, 高齢者だけでなく,生活習慣病,感染症,先天異常,がん化学療法の副作用などによっても引き起こされる.本特集号では,小児から高齢者における代表的な感覚器疾患の病態と治療や最新の研究,実際の支援状況やコミュニケーションの手法についてご紹介いただいた.感覚器障害のある方がどのような支援を必要とし,またどのようにコミュニケーションをとることが必要とされているかを考える機会としていただきたい.
    表紙の説明:五感はヒトに安らぎと感動,潤いを与えてくれている.日常生活に欠くことができない感覚器だからこそ,そこに障害があったとき,患者はどう感じ,何を必要としているかを,医療者は考えなければならない.
オピニオン
Editor's Eye
最前線
  • 國方 彦志, 佐藤 孝太, 俵山 寛司, 中澤 徹
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1025-1029
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    超高齢化社会を迎えた日本において、活気ある生活を保つには感覚器機能維持が不可欠である。本コアセンターでは、感覚器疾患分子基盤に基づくトランスレーショナルリサーチを、全身疾患・基礎・臨床研究室と共にオールジャパン体制で行っている。病態解明、医療機器開発、創薬の三つのプロジェクトを掲げ、感覚器疾患に対する予防・診断・治療法の開発、さらには医薬品医療機器総合機構(PMDA)との人材交流も推進し、優れた次世代の人材も育成している。本稿では、主に眼疾患に対する創薬プロジェクトと医療機器開発プロジェクトについて紹介する。
最前線
話題
  • 守本 倫子
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1035-1039
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    小児の難聴は早期に発見して早期介入することによりコミュニケーション能力が高くなる。このため新生児聴覚スクリーニング(NHS)が行われるようになったが、まだ全国的に全例実施されていない。難聴発見後も、ただ補聴器をつければよいのではなく、その後の療育や家族の児への関わり方、さらに医療機関と療育機関、養育者が連携してうまくチームとして児をサポートしていくことが重要である。
セミナー
  • 田中 章浩
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1040-1044
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    コミュニケーションはさまざまな感覚器に支えられて実現している.感覚器の障害はコミュニケーションにも大きく影響する.本稿では,まず人間の感覚器と認知システムがどのようにコミュニケーションを支えているのかを概観する.続いて,多感覚コミュニケーションの視点から感覚器とコミュニケーションの関係について述べる.そして,障害を含む感覚情報処理の個人差について明らかにされている知見を紹介し,一人一人の患者とのコミュニケーションのあり方について示唆を与えたい.
セミナー
  • 重度・重複障害児の認知発達を促す指導・支援
    藤井 絵理
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1045-1049
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    子どもの認知発達を促すには,保有する感覚を活用させる指導が重要ある。本校には肢体不自由障害に知的障害,聴覚障害,視覚障害等の障害を重複して併せ有する重度・重複障害児が多く在籍する。彼らはその障害ゆえに,健常児に比べ運動機能の発達や認知発達の遅れまたは,偏りが生じている。本稿では,彼らの保有する感覚を活用した認知発達を促す指導について,本校の実践を紹介していく。
セミナー
セミナー
セミナー
話題
承認薬の一覧
  • 新薬紹介委員会
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1069
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    本稿では厚生労働省が新たに承認した新有効成分含有など新規性の高い医薬品について,資料として掲載します.表1は,当該医薬品について販売名,申請会社名,薬効分類を一覧としました.
    本稿は,厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課より各都道府県薬務主管課あてに通知される“新医薬品として承認された医薬品について”等を基に作成しています.今回は,平成30年8月21日付分の情報より引用掲載しています.また,次号以降の「承認薬インフォメーション」欄で一般名,有効成分または本質および化学構造,効能・効果などを表示するとともに,「新薬のプロフィル」欄において詳しく解説しますので,そちらも併せて参照して下さい.
    なお,当該医薬品に関する詳細な情報は,医薬品医療機器総合機構のホームページ→「医療用医薬品」→「医療用医薬品 情報検索」(http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/)より検索できます.
最終回 家庭薬物語
  • 柳原 智
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1070-1071
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    日本で発売されるようになってから,既に70年以上もの歴史を誇る「キップパイロール」.当初,本製品のルーツとされる「キップパイロール」は,アメリカのロサンゼルスキップ製薬という会社が製造していた.病院や軍隊をはじめ,警察,消防,鉄道などオフィシャルの場で用いられ,第二次世界大戦中にも,傷の手当てからひげそり後のケアまで,兵士のための万能薬であったと言われている.日本へは戦後になってから,進駐軍とともに来日を果たした.
最終回 薬学を糧に輝く!薬学出身者の仕事
くすりの博物館をゆく
日本ベンチャーの底力 その技術と発想力
トピックス
  • 田中 耕作三世
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1079
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    有機シラン化合物は材料化学や医薬化学の合成試薬として汎用されている.特にアリル位に不斉中心を有する光学活性アリルシランは,細見-櫻井反応など多様な不斉反応に適用できる有用な合成中間体である.しかし,光学活性アリルシランの合成は必ずしも容易ではない.例えば,カップリング反応を活用した従来法は反応性の高いグリニャール試薬を用いる必要があり,エステルなどの求電子性部位を有する基質には適用できなかった.今回Reismanらは,不斉Ni触媒を用いたビニルブロミドおよび(クロロメチル)シランの還元的カップリング反応を開発することにより,求電子性部位を有するものを含む安定で多様な基質に適用できる簡便かつ直接的な光学活性アリルシランの新規合成法を報告したので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Hayashi T. et al., J. Am. Chem. Soc., 104, 4962-4963(1982).
    2) Hofstra J. L. et al., J. Am. Chem. Soc., 140, 139-142(2018).
    3) Cherney A. H., Reisman S. E., J. Am. Chem. Soc., 136, 14365-14368(2014).
    4) Ackerman L. K. G. et al., Chem. Sci., 6, 1115-1119(2015).
  • 水谷 憲二
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1080
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    リンは細胞膜や核酸などに含まれる必須のミネラルであり,その恒常性は精密にコントロールされている.しかしながら,慢性腎臓病患者では,病態の進行とともにリンの排出ができなくなり,血液中リン濃度の高い状態が継続する(高リン血症).高リン血症では,リン濃度を正常に保とうとするメカニズムが働き,二次性副甲状腺機能亢進症を発症する.その結果,骨折リスクが上昇するとともに,異所石灰化を引き起こす.これまで,高リン血症に対する薬剤開発は,腸管における吸収阻害に焦点を当てたものが中心であった.長期の腸管でのリン吸収阻害は,尿細管でのリン再吸収の亢進を招くことも報告されており,異なったメカニズムに基づく薬剤が求められている.最近Filipskiらが報告した,近位尿細管におけるリン再吸収を担うリントランスポーターNaPi2aの選択的阻害剤について,本稿で紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Filipski K. J. et al., ACS Med. Chem. Lett., 9, 440-445(2018).
  • 山口 卓朗
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1081
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    X線結晶構造解析法は,最も有力な分子構造解析法の1つであるが,解析対象化合物の結晶化が必須であるという大きな制約がある.この制約を解消する画期的な材料として登場したのが,結晶スポンジ(crystalline sponge: CS)である.CSは多孔性錯体結晶であり,孔の内部に他の化合物を取り込むことができる.解析対象化合物の溶液にCSを浸すと,溶液から取り込まれた化合物が孔の内部で単結晶のように規則正しく整列する仕組みになっており,そのままX線結晶構造解析に用いることができる.CSを用いた構造解析法は結晶化が困難な化合物や液状化合物にも適用できることから,天然物化学や合成化学の研究を迅速化すると考えられている.しかしながら,CS法にも1つ問題がある.それは,CSに取り込まれにくい化合物,いわゆる親和性が低い化合物には,取り込みを促す条件検討が必要となるため,親和性が高い化合物と比較して測定までに長時間を要することである.そこでWadaらは,効率的にCS法を用いるために,多数の化合物の中から親和性の高い化合物を選別する新規ワークフローを開発したので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Inokuma Y. et al., Nature, 495, 461-466(2013).
    2) Wada N. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 57, 3671-3675(2018).
    3) Kersten R. D. et al., J. Am. Chem. Soc., 139, 16838-16844(2017).
  • 濱野 展人
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1082
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    siRNAなどの核酸医薬は,従来の医薬品では標的にできなかった分子をターゲットにできる点において魅力的であることから,次世代医薬品として注目を集めている.しかしながら核酸医薬は,生体内において分解しやすい等の問題が存在し,臨床応用は難しい状況であった.この課題を克服するため核酸を運ぶキャリアが研究され,なかでもAlnylam社より開発されたsiRNA封入脂質ナノ粒子(siRNA-encapsulated lipid nanoparticles: siRNA-LNP)が現在第Ⅲ相試験の段階にあり,良好な結果を得ている.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Adams D. et al., N. Engl. J. Med., 379, 11-21(2018).
    2) Leung A. K. et al., J. Phys. Chem. C. Nanomater. Interfaces, 116, 18440-18450(2012).
    3) Kulkarni J. A. et al., ACS Nano., 12, 4787-4795(2018).
  • 山崎 哲
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1083
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    われわれの体に備わっている「免疫」は,自己と非自己を区別し,体外から侵入した病原体やがん細胞などを排除する働きを有している.しかしながら,がん細胞は免疫抑制物質の産生,腫瘍組織への免疫抑制細胞の誘導,体細胞変異によるがん抗原を提示するヒト組織適合抗原(human leukocyte antigen: HLA)の消失,免疫細胞の活性化を抑制する免疫チェックポイント機構分子の発現などを介して免疫回避を行う.近年,がん治療においてCTLA-4(ヤーボイ),PD-1/PD-L1(オプジーボ)を標的とする免疫チェックポイント阻害剤(immune checkpoint blockade: ICB)の有効性が明らかになってきており,ICB治療の奏功に関連する因子を見いだすことが課題となっている.ICB治療における抗腫瘍活性はキラーT細胞と,キラーT細胞へがん抗原を提示するHLA-I依存的であることが報告されている.本稿では,HLA-Iの遺伝子型とICB治療の奏功について詳細に解析した論文を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Vinay D. S. et al., Semin. Cancer Biol., 35, S185-S198(2015).
    2) Gubin M. et al., Nature, 515, 577-581(2014).
    3) Chowell D. et al., Science, 359, 582-587(2018).
    4) Riaz N. et al., Cell, 171, 934-949(2017).
  • 坂本 多穗
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1084
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    閉経時における17βエストラジオール(E2)やプロゲステロンといった女性ホルモンの急激な減少は,更年期障害として多様な身体変化を引き起こす.その中に骨格筋や肝臓,脂肪組織といった糖代謝器官の機能低下が含まれる.骨格筋は全身のインスリン依存性グルコース吸収の大部分を引き受けており,その代謝機能の低下はインスリン感受性低下に直結する.一般的に,E2をはじめとする性ホルモンの効果は,核内受容体やGタンパク質共役型受容体を介した細胞内シグナル経路の活性化によると理解されている.ところが,最近Torresらは,E2がミトコンドリア内膜の物理化学的性質の変化を介して呼吸代謝に影響することを報告したので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Mauvais-Jarvis F. et al., Endocr. Rev., 34, 309-338(2013).
    2) Torres M. J. et al., Cell Metab., 27, 167-179(2018).
  • 谷川 尚
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1085
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    肥満は世界的に増加しており,健康上大きな問題の1つである.肥満者の脂肪組織では,interferon(IFN)-γを産生するT helper(Th)1細胞,interleukin(IL)-17を産生するTh17細胞や炎症性マクロファージが集まって,慢性的な軽度の炎症状態となっている.近年,発展途上国における寄生虫感染者数は減少し,一方でアレルギー,自己免疫疾患やメタボリックシンドロームの患者数は増加している.両者に相関が認められることから,これらの疾患に対して寄生虫感染が防御の役割を果たしているのではないかと考えられる.寄生虫感染はIL-4を産生するTh2細胞,免疫応答を調整しているregulatory T(Treg)細胞の応答を誘導し,Th1細胞およびTh17細胞の応答に対する抑制に関与している.
    マクロファージは炎症性サイトカインを産生するM1型と抗炎症性サイトカインを産生するM2型があり,寄生虫感染はTh2細胞が産生するサイトカインを介してM2マクロファージを誘導する.
    しかしながら,寄生虫感染が肥満を調整するメカニズムは,まだ完全には明らかにされていない.Suらは,高脂肪食を摂餌した肥満マウスでの寄生虫感染の効果と,寄生虫感染により誘導されたM2マクロファージがエネルギー消費の調節に重要な役割を果たしていることを報告したので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Guigas B., Molofsky A. B., Trends. Parasitol., 31, 435-441(2015).
    2) Zaccone P. et al., Eur. J. Immunol., 33, 1439-1449(2003).
    3) Su C. W. et al., J. Immunol., 189, 1459-1466(2012).
    4) Su C. W. et al., Sci. Rep., 8, 4607(2018).
  • 上原 直人
    2018 年 54 巻 11 号 p. 1086
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー
    錠剤は,服用性および利便性から患者に好まれており,医薬品の中で最も汎用されている剤形である.錠剤は,打錠粉末を打錠機にて,杵と臼を用いて圧縮することで製造可能である.さらに,製造方法も直打法や顆粒圧縮法等様々存在する.しかしながら,これらの方法は,原薬特性が錠剤品質に影響を与えることが多く,工程が煩雑になるという課題が存在する.
    近年,打錠機ではなく,3Dプリンターを用いて錠剤を製造する研究が多く行われている.そして,2015年にアメリカのAprecia Pharmaceuticals社より,3Dプリンターを用いて製造された製剤である抗てんかん薬の「Spritam」がアメリカ食品医薬品局(food and drug administration: FDA)の認可を受けたと発表された.この製剤は,マサチューセッツ工科大学で開発された3Dプリント技術を応用して製造されている.それは,原薬入りの薄い多孔質の層を複数重ねていって錠剤を成形する技術であり,速溶性を実現している.さらに,3Dプリンター製剤のメリットは,ニーズに合わせて錠剤形状や服用量の変更が容易である点や,打錠機を用いた製造方法と比較して,造粒工程が不要となるため,簡便化にもつながる点であると考えられる.
    3Dプリンター技術には,様々な製造方法が存在する.医薬品製剤の分野で広く検討されている熱溶解積層(fused deposition modeling: FDM)方式は,熱をかけた熱可塑性樹脂をノズルから押し出し,積みあげていく方法である.デメリットとして,製造時に加える熱が180℃以上と高温処理必要な場合が多く,熱に不安定な原薬を用いることができない点がある.さらに,原薬濃度が3Dプリンターの精度にも影響を与えるため,原薬濃度が50%以上と高い製剤の開発は難しいとされている.そこで本稿では,練合物を押し出す方式の3Dプリンターを使用することで,高温処理不要な高含量速溶性3Dプリンター製剤の開発を実現した研究について紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Katstra W. E. et al., J. Control. Release, 66, 1-9(2000).
    2) Goyanes A. et al., Int. J. Pharm., 527, 21-30(2017).
    3) Pietrzak K. et al., Eur. J. Pharm. Biopharm., 96, 380-387(2015)
    4) Shaban A. et al., Int. J. Pharm., 538, 223-230(2018).
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