医師主導治験が法制化されて約5年が経過する.日本医師会は,治験促進センターを設置し医師主導治験を支援している.医師主導治験の成績に基づき薬事法上の承認を取得した医薬品もあり,その成果は確実に出ている.多くの医療機関が既に医師主導治験を実施し,ノウハウが蓄積されていることに加え医師主導治験に関する法規制も改善されつつあり,今後医師主導治験がさらに円滑に実施できる体制及び環境整備が進んでいる.医師主導治験は,医療機関の意識変化を促す機会にもなり,我が国の治験実施基盤の整備につながっている.
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