脳神経外科ジャーナル
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31 巻, 10 号
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特集 グローカル脳神経外科-2
  • 西山 健一
    2022 年 31 巻 10 号 p. 618-625
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/25
    ジャーナル フリー

     20世紀末から発展した神経内視鏡外科において, 日本でグローカル化された機器, 手技, 教育システムの果たした功績は多大である.

     実臨床と機器開発が調和を保ちながら, 独創的視点をもった軟性電子スコープ, 透明シース, パッシブ・ロボティックアーム・ホルダーなどの機器が開発され, これらはシリンダー手術に代表される新たな手術概念を生み出した. また早期から運用された技術認定制度とシミュレーション・トレーニングの導入は, 鏡視下手術を標準化し, 国外でもロールモデルとなっている.

  • 平 孝臣
    2022 年 31 巻 10 号 p. 626-636
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/25
    ジャーナル フリー

     機能神経外科は脳神経外科で最も古い分野の1つで, 日本でも戦前から行われてきた. 定位脳手術はかつては世界をリードし, 楢林博太郎, 佐野圭司らを中心に, 脳神経外科医の多くが行っていた. また, 現在の神経内視鏡, ナビゲーション, 術中モニタリングなどは低侵襲と精度を重視する本分野から発展した. 1960年代の日本でのForel H. Fieldの研究をもとに, 同領域の手術が現在世界的に注目されつつある. 2000年以降, 脳深部刺激の出現で定位・機能神経外科は再び隆盛をきたした. しかし, 国内にはまだ未治療の患者が多く, 脳神経外科がより社会的に評価されるためにもより多くの脳神経外科医が機能神経外科に関与する必要がある.

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