掘さくに当って、切羽が崩かいするか否かを予測する目下の方法は、野外観察によっているのか。
北陸トンネルでは、複線の全断面掘さくを日本で始めて行なったが、ジャンボー使用の適否は弾性波探査の結果を利用し、それに野外観察によって認められる割れ目の状態を加味して決めている。切羽からの直接の調査は、まだ行なっていない。試錐コアーの割れ目、コアーの採取率を加味して判断している。地質が硬くてジャンボーの使えなかった例としては.逆傾斜の割れ目が発達していた場合がある。断層帯に接近して割れ目が多く、切羽の面が立たないこともあった。
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