現在築造中の大土木構造物下の複雑な基礎のカーテングラウトエに対して, その結果を評価するための標準的方法をみい出すことが必要とされている。この方法の基本はグラウト単位使用量-グラウト単位注入量-(groutunittakes) を系統的にまとめ, 比較するのに利用できる。グラウトエにおいて, 単位注入量はグラウト孔のm当りの容量 (lあるいはm
3) としてのグラウト消費量で表現される。単位注入量の比較はその値が均一な分割間隔 (split spacings) におけるものであり, 地質環境が同一とみられる場合において妥当である。注入作業が一様に, またその場その場の地質状況に適合するように, 綿密に調整されるときに, 均一型の注入曲線 (grouting curves) がえられる。この曲線は岩体中に起る変化の程度をあらわしており, 両対数方眼紙にプロットすれば, 相対的な空げき減少曲線 (comparative void reduction curves) になる。この曲線はグラウトエを評価管理するのに有益である。ここではグラウトエへの単位注入量の概念の適用範囲を規定する意味で現場の事例を引用している。
抄録全体を表示