応用地質
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38 巻, 3 号
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  • 飯酒盃 久夫, 津久井導水路現地適用実験グループ
    1997 年38 巻3 号 p. 104-117
    発行日: 1997/08/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    建設省土木研究所と民間企業11社で開発されたトンネルHSP法は, 調査結果報告までの迅速性・経済性が1つの特徴であり, TBM等による急速施工の場合はとくに優位な探査法である。本報告は, 津久井導水路への適用実績から, HSP探査結果とTBM掘削特性との関連性について検討している。
    調査を実施した津久井導水路は神奈川県北部に位置しており, 総延長約5, 200mのうち4, 836mがフルシールドタイプTBM (掘削径5, 400mm) で掘削が実施された。坑内に分布する地質は, 新第三紀中新世愛川層群よりなり, 概して堅硬な火山砕屑岩類と堆積性砕屑岩類より構成される。
    HSP探査は基本的に設計Dパターンの手前で計13回実施したが, ここでは断層破砕帯と層面断層が出現した第1回目の探査結果を取り上げている。本探査の結果では, 反射波群が8か所で認められ, 断層破砕帯位置で最も明瞭なイベントとして検出された。また, TBM掘削特性については, 純掘進速度・総推力・トルク・掘削電力量と岩盤分類等との関係から, 総掘削エネルギーと岩盤の耐掘削性について密接な関連性が存在することを述べている。
    岩盤の耐掘削性は, 微妙な岩質強度, 岩種や不連続面の密度, 方向性, 性状等の複雑な地質的要因を総合的に網羅しており, ほかのTBM機械データとともにHSP探査結果をかなり忠実に反映することが判明した。
  • 高橋 亨, 三本 健四郎, 早川 俊之
    1997 年38 巻3 号 p. 118-129
    発行日: 1997/08/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
  • 山口 嘉一, 小川 直樹, 川崎 将生, 中村 昭
    1997 年38 巻3 号 p. 130-144
    発行日: 1997/08/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    近年わが国においては, 少なからずのダムサイトが軟岩, 軟弱岩あるいは砂礫層によって構成されている。これらのダム基礎は強度が小さいため, 設計時にその浸透破壊特性を評価する必要がある。
    筆者らは, 室内および原位置浸透破壊試験を用いて, ダム基礎の浸透破壊特性を精度よくかつ効率的に評価するための精力的な研究を行ってきた。しかし, ダム基礎は通常多くの種類の地層, 岩あるいは土にて構成されるため, 相対的に安価な室内浸透破壊試験を用いても, 浸透破壊特性の評価には多大な時間と費用を要する。いま, 土や軟岩の浸透破壊特性の簡易評価試験を見いだすことができれば, この試験による概略評価を行うことで室内および原位置浸透破壊試験の効率的な実施が可能となる。
    針貫入試験, ピック貫入試験および洗掘抵抗試験といった3種類の簡易試験のほか一軸圧縮試験, 室内浸透破壊試験を第四紀更新世の火砕流堆積物, 降下火砕物などの32種類の土および軟岩に対して実施した。その結果を詳細に分析することにより, 浸透破壊特性の簡易で間接的な評価の可能性について考察した。
  • 田結庄 良昭
    1997 年38 巻3 号 p. 145-152
    発行日: 1997/08/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
  • 横田 修一郎, 升本 眞二
    1997 年38 巻3 号 p. 153-158
    発行日: 1997/08/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
  • 大野 博之
    1997 年38 巻3 号 p. 159-173
    発行日: 1997/08/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
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