日本口腔腫瘍学会誌
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28 巻 , 2 号
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症例報告
  • 遊佐 和之, 山ノ内 秀之, 北畠 健一朗, 吉田 雪絵, 尾崎 尚, 橘 寛彦, 飯野 光喜
    28 巻 (2016) 2 号 p. 21-25
    公開日: 2016/06/22
    ジャーナル フリー
    舌扁平上皮癌における外側咽頭後リンパ節(ルビエールリンパ節;以下RN)転移はきわめてまれであり,予後は不良である。今回われわれは舌扁平上皮癌のRN転移に対して同時化学放射線療法(concurrent chemoradiotherapy;以下CCRT)が著効した1例を経験したので報告する。
    患者は59歳男性。左側舌縁部の疼痛を主訴に当科を受診した。生検の結果は扁平上皮癌で,T2N1M0,stageⅢと診断した。左側選択的頸部郭清術,舌可動部半側切除術および前腕皮弁による即時再建術を施行した。術後4か月の画像検査にて左側オトガイ下リンパ節に転移を認め,左側オトガイ下部および右側肩甲舌骨筋上頸部郭清術を施行した。術後27日目よりシスプラチン(CDDP)の総投与量200mg/m2および2Gy/回で計60Gyの放射線照射によるCCRTを開始した。8Gy照射後のCTおよびPET-CTにてRN転移を認めたため,RNを照射野に含めた。CCRT終了後1か月の画像検査ではRNの不明瞭化を認め臨床治療効果はCRであった。現在,CCRT終了後29か月経過しているが腫瘍の再発,転移等認めず経過良好である。
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原著
  • 光藤 健司, 小泉 敏之, 飯田 昌樹, 岩井 俊憲, 中島 英行, 小栗 千里, 廣田 誠, 來生 知, 藤内 祝
    28 巻 (2016) 2 号 p. 27-32
    公開日: 2016/06/22
    ジャーナル フリー
    われわれは頸部リンパ節転移を有する進行口腔癌に対し逆行性超選択的動注化学放射線療法(以下動注CCRT)を施行し,転移リンパ節に対する治療効果につき検討したので報告する。対象は2007年2月から2010年11月までに進行口腔癌(T2-4bN1, 2M0)に対し根治的動注CCRTを施行し,原発巣がCRのため原発は手術回避,頸部郭清術のみを行った20症例である。N分類はN1:5例,N2b:10例,N2c:5例であった。治療は浅側頭動脈,後頭動脈より逆行性に腫瘍の栄養動脈に動注カテーテルを留置し,動注CCRT を5-6週間(docetaxel:total 50-60mg/m2, cisplatin:total 125-150mg/m2, RT:total 50-60Gy)施行した。治療終了後5から8週に頸部郭清術を行い,摘出したリンパ節の病理組織学的検索を行ったところ,転移リンパ節がpCR であったのは20例中13例(65%)であった。その後経過観察中に頸部再発を認めたのは2例(10%)であった。20例中13例は生存,7例が死亡(6例が遠隔転移,1例が頸部の非制御)した。以上より動注CCRTは,口腔癌の頸部転移リンパ節にも有用であることが示唆された。
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  • 木村 祥一郎, 吉川 博政, 志渡澤 和奈, 大関 悟
    28 巻 (2016) 2 号 p. 33-39
    公開日: 2016/06/22
    ジャーナル フリー
    当科では口腔癌に対して治療成績の向上とともに機能温存手術の可能性を探るため2005年よりCarboplatin(CBDCA)を動注薬剤として使用する超選択的動注化学療法にS-1を併用した放射線治療を行っている。今回,術前治療としてこれらS-1併用,超選択的動注化学放射線療法を行った症例について組織学的治療効果,治療成績,有害事象について検討を行った。
    対象は2005年1月から2012年12月までの8年間に当科で,CBDCA超選択的動注化学療法にS-1併用放射線療法を施行した口腔癌一次症例35例のうち,術前治療として行った25例(男性21例,女性4例,平均年齢61.2歳)である。原発部位は,舌13例,下顎歯肉4例,上顎歯肉3例,頰粘膜4例,口底1例であった。T分類は,T2が11例,T3が9例,T4が5例で,病期分類は,stageⅡが5例,stageⅢが10例,stageⅣAが10例であった。
    組織学的効果は,大星・下里の分類で25例中24例(96.0%)にGradeⅡb以上の効果が得られた。5年全生存率は82.1%,疾患特異的生存率は92.0%であった。有害事象としては,Grade 2以上の血色素減少2例,白血球減少3例,血小板減少1例,口腔粘膜炎22例,体重減少が3例に認められた。全例とも予定されていた治療スケジュールの完遂が可能であった。全例で原発巣制御は良好であり,機能温存を考慮した手術の可能性が示唆されたが,生存率の向上のためには頸部再発,遠隔転移の制御が重要であり,更なる治療法の検討が必要である。
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臨床統計
  • 大橋 祐生, 熊谷 章子, 星 秀樹, 泉澤 充, 杉山 芳樹
    28 巻 (2016) 2 号 p. 41-48
    公開日: 2016/06/22
    ジャーナル フリー
    2004年から2013年までの10年間に,岩手医科大学歯学部附属病院第2口腔外科外来を受診し,病理組織学的に口腔領域扁平上皮癌と診断され,根治的治療を行ったOSCCの一次症例150例について,臨床統計学的検討を行った。
    対象症例の男女比は1.7:1で男性に多く,平均年齢は65.3歳であった。受診経路は開業歯科医院が46.0%と最も多く,直接来院したのは8.7%であった。病悩期間は,3か月未満に51.3%が分布し,症状は痛みが39.3%と最も多くみられた。発生部位で最も多いのは舌で54.7%であった。
    T分類は,Tisが3.3%で,T1が 30.0%,T2が37.3%,T3が5.3%,T4が24.0%であった。N分類は,N0が66.0%で,N1が15.3%,N2が18.7%,N3が0%で,全症例M0であった。Stage分類別にみてみると,Stage 0が3.3%で,StageⅠが28.0%,StageⅡが24.7%,StageⅢが12.7%,StageⅣが31.3%であった。
    治療法は,手術療法単独が60.0%であり,放射線療法単独が1.3%,手術療法+化学療法が4.0%,手術療法+放射線療法が2.0%,化学療法+放射線療法が30.0%,手術療法+化学療法+放射線療法が2.7%であった。
    Kaplan-Meier法による5年累積生存率は,全体で84.1%であった。
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