理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
11 巻 , 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 谷 浩明
    1996 年 11 巻 3 号 p. 117-123
    発行日: 1996年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    人間という対象は非常に多くの変数を持ち,その変数が相互に関連し,しかもその関係が時間とともに変化する非常に複雑な構造を呈している。本編では,誤差の考え方,人間を対象とする実験系においてその内的妥当性を脅かすものの概説を通して,研究領域の階層性について触れる。
  • 丸山 仁司
    1996 年 11 巻 3 号 p. 125-129
    発行日: 1996年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    工学と医学の基本的な思考の相違について述べた上で,工学からみた計測について述べる。計測の定義,方式として,偏位法,零位法,補償法を説明し,誤差についてその原因である,まちがえ,系統誤差,偶然誤差について述べた。装置に関して,センサー・トランデューサー,装置,記録計に関する特徴を述べた。また,医学に必要な工学の基礎知識について記した。
  • 長田 久雄
    1996 年 11 巻 3 号 p. 131-135
    発行日: 1996年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    本論文は,心理学における測定について考察することを目的としている。まず,測定の定義について述べ,次に,心理学的測定の特徴を,研究目的と対象に関連づけて概観した。さらに,心理学において適切な測定と測定値の処理を行う際の前提として,操作的定義と作業仮説,実験計画と統制,サンプリングと調査法,質問紙の構成と妥当性・信頼性,数値の尺度分類について述べた。最後に,心理学における測定の問題として,個性記述と法則定立,客観的測定と主観的現象,測定の際のバイアス,時間性をもつ現象の測定,異質な集団の測定に関して考察した。
  • 中山 彰博
    1996 年 11 巻 3 号 p. 137-143
    発行日: 1996年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    理学療法の臨床・研究分野での測定に関して,考え方,注意点,測定精度,結果の誤差,再現性,妥当性につき述べ,客観的なOutcome measureに関する紹介を行った。測定値に客観性を持たせる為には,定量的な検査が施行できなければならない。定量的であるためには,使用する評価方法・検査機器の精度が保証され,正常値とそのばらつきが確認され再現性のある結果が得られなくてはいけない。そのためには,標準検査を作成しその信頼性や妥当性を確かめる標準化の過程が必要である。筋力測定に関しては手持筋力計Hand-Held Dynamometerを用いて関節トルク量を測定する臨床的有用性につき述べ,筋持久力の測定方法ではFatigue Indexの紹介を行った。
  • 足立 和隆
    1996 年 11 巻 3 号 p. 145-151
    発行日: 1996年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    人類学には,ヒトを文化面から研究する文化人類学と,ヒトを対象とした生物学である自然人類学がある。ここでは,後者に関して主に形態学の立場から行われている計測法について概説する。計測対象は,化石人類を含めたヒトの骨あるいは現世人類の生体である。世界的に統一された計測点に関して,これら2点間の距離や3点の成す角,そして周径等が測定される。近年では,形態の分析にフーリエ解析等の手法も導入されてきている。測定データは多変量解析によって分析され,形態の特徴,類似点等が明らかにされる。しかし,形態と機能との関連については,まだ未知の部分が多く,形態の特徴を機能と結びつけて分析した研究は少ない。
  • 山本 澄子
    1996 年 11 巻 3 号 p. 153-160
    発行日: 1996年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    身体運動中に筋が発生する筋力を知ることは,エネルギ消費量や関節に加わる力など運動が身体に及ぼす負担を推定するための第一歩である。そのためには身体運動を力学的に知る必要があり,「関節モーメント」計算は有力な手法である。「関節モーメント」は各関節まわりで筋力が下肢を回転させようとする作用の大きさで,これによって筋力をある程度定量的に推定することができる。歩行中の関節モーメントを知るためには,立脚期においては「床反力」,遊脚期においては「慣性力」を理解する必要がある。本稿では「関節モーメント」「床反力」「慣性力」の概念をわかりやすく説明し,運動計測から何がわかるのかについて解説する。
  • 徳田 哲男
    1996 年 11 巻 3 号 p. 161-167
    発行日: 1996年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    実験や調査を進めてゆく過程には計測結果を変動させやすい多数の潜在因子が存在する。ひとを計測するうえで留意しなければならない内容について,計測情報のとらえ方,結果の解釈およびその適応範囲などを整理するとともに,これへの対応として実験計画法にもとつく計測事例を引用することで,計ることの問題点について検討した。また,現場と実験室を結ぶ計りかたの一例として類似度指標なる尺度を活用することで,実験室内での計測結果を現場へ生かす工夫について提案した。
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