今回,片麻痺患者(17名)に対し,5日間にわたり継続してPCIの測定を行い,その有用性について検討を行った。被験者はPCI測定値から,022から0.60のA群と1.39から5.02のB群に分けられた。A群では1名を除いて日常の移動が歩行であり,B群では1名を除いて車椅子を使用しており,PCI値の差は移動方法とほぼ一致した。また,歩行速度に関しても,A群においては20m/min以上でありB群に比較し速い傾向を示した。B群ではPCIの測定値のばらつきが目立ち,歩行頻度の少ない患者においては,心拍数,歩行とも安定した値が得られにくかった。このことから,片麻痺患者に対し,PCIの測定を行う際には,日常の活動量を考慮する必要があると思われた。片麻痺患者においては健常者に比較し,やや高値に目標値を設定することが必要であった。
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