理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
12 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 谷 浩明
    1997 年 12 巻 3 号 p. 113-120
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    客観的な評価とは,信頼性の高い評価のことを指す。たとえ測定方法が,測る目的に適した妥当なものであったとしても,測定のばらつきが大きいと,発見したい「ちがい」が,測定誤差の中に埋もれてしまう可能性が高くなる。本稿では,級内相関(ICC:Intraclass Correlation Coefficient)を用いた検者内信頼性,検者間信頼性の求めかたを概説する。
  • 潮見 泰蔵
    1997 年 12 巻 3 号 p. 121-128
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    理学療法士にとって,適切な機能評価を実施することは治療の質を高め,より効果的な治療を患者に提供する上で必要不可欠である。しかし,多くの疾患で理学療法の効果の確認がまだ十分でないことは事実であり,今後,理学療法士の手による評価法の開発が期待される。本稿では特に能力障害(Disablement)に関する機能評価ならびにOutcome measuresについて,最近の話題を提供し,その諸問題について解説した。
  • 小坂 健二
    1997 年 12 巻 3 号 p. 129-134
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    臨床神経学における神経症候の把握の目的は,疾患を診断して治療する病理指向的アプローチである。理学療法を含めたリハビリテーション医学では身体的機能状態の評価を重視した機能指向的アプローチの立場をとる。神経疾患患者に対するリハビリテーションは治療上,重要であるが運動麻痺という症候一つを取り上げても,神経症候に関するデータが多ければ多いほど,神経系の障害部位を明確に同定でき,病変の質と重症度が判定できる。これによって機能障害の予後予測が正確に把握され,より有効な訓練手段の選択が可能となる。臨床神経学の機能診断とリハビリテーションの機能評価の連係があまり重視されていない現状は,神経疾患患者に対して十分な医療サービスを提供していないという懸念がある。
  • 安藤 正志
    1997 年 12 巻 3 号 p. 135-139
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    整形理学療法評価を体系化させた一人であるGeofferey Maitlandの基本的概念を紹介する。特徴は,患者の症状を調べる主観的検査と,徴候を理学的に検査する客観的検査に分類されることである。評価手順は,主観的検査,客観的検査の計画,客観的検査,治療の計画,治療,再評価と進められる。この評価手順を利用することによって,不定愁訴として見逃されてきた症状を整理でき,また対処の方法もより明確になろう。
  • 丸山 仁司
    1997 年 12 巻 3 号 p. 141-147
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    老化の定義,老化説を簡単に述べた。各機能は,形態学的変化,運動学的変化,呼吸循環系の変化,神経感覚系の変化にわけて,それぞれの指標について,加齢の特徴を述べた。また,老人の評価の見方として,成人と比較するのではなく,老人個人を対象とし,患者の希望などを実行する上で,阻害となる要因の分析の重要性を示唆した。
  • 網本 和
    1997 年 12 巻 3 号 p. 149-154
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    運動の高次神経機能障害の諸症状について,失行症と失行症以外の行為の障害に分類して概説した。これらのうち特に,観念失行とPusher現象を取り上げ詳述した。観念失行の評価では誤反応の性質を分析すること,およびPusher現象の評価では重症度分析に加え動作パターンを記述することが重要である。
  • 杉本 諭
    1997 年 12 巻 3 号 p. 155-161
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    半側無視の有無や重症度を検査するための方法が数多く報告されている。しかし検査場面の成績が,無視現象全てを反映しているとは限らず,検査場面と日常生活及び訓練場面での成績が解離する場合がある。したがって検査場面だけではなく,日常生活や訓練場面における行動観察が必要である。また半側無視は視覚情報や電気刺激,体幹回旋など様々なモダリティーにより影響を受ける可能性があるため,同じ検査であっても使用するモダリティーの違いにより成績が異なる場合が多い。したがって半側無視に対する理学療法を行う際には,どのようなモダリティーが無視の改善に有効であるかを評価し検討していくことが重要でる。
  • 冨田 昌夫
    1997 年 12 巻 3 号 p. 163-166
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    少しでも科学的な見方をしようとするだけでなく,インフォームドコンセントに基づいた治療を展開しようとするならば,私達セラピストはなぜ,何を目標に,どの位の期間治療するのか,その時の効果はどの位予測できるのか常に論理的に説明できるだけの情報を持っていなければならない。そのために行う評価の一つの方法がクリニカルリーズニングに基づいた動作分析である。患者には様々な気付きを促し,評価しながら治療を可能にし,更にセラピストの受け取る情報量も格段に多くするために私たちは動作分析に誘導という操作法を取り入れている。今回は人にクリニカルリーズニングに基づいた評価を理解してもらうために私達の使っている概念図を紹介する。
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