本研究では,理科授業において,子どもの科学概念構築を促進させる形成的アセスメントの機能について明らかにすることを目的とした。具体的には,ペレナウー(Perrenoud, P.)の提案を基に形成的アセスメントにおける教授・学習過程の構造を分析した。これは,形成的アセスメントにおける教授・学習過程を共に4段階に分け,各段階において,形成的アセスメントの実践を構想するものである。この構造を用いて,理科授業を計画した。結果として,教師が本研究で作成した教授過程を進めることで,子どもの科学概念構築を支援することができた。
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