本研究では,著者らのこれまでの子どもの走運動,跳運動,走り高跳び学習の適時性,背面跳び学習の是非,等の研究成果に基づいて,小・中学校期における走り高跳びカリキュラムを提案した。すなわち,1・2年生では,片足跳び,スキップ等の種々のジャンプができるようにする。また,高いところから飛び降り安全に着地できる能力を付けさせる。3年生では,助走から片足踏切りのゴム跳びができるようにする。4年生では,クリアランス技術を中心に短助走での「はさみ跳び」ができるようにする。5年生では,短助走での「はさみ跳び」において,適切な踏切位置の発見とクリアランス技術を中心に学習させ,HJS指数を8O点以上にする。6年生では,クリアランス技術よりも踏切技術の学習を中心にし「はさみ跳び」を学習させ,単元後半「背面跳び(仰向け跳び)」学習に移行し,HJS指数を90点以上にする。そして,中学校で背面跳びの完成(HJS指数,100点以上)をめざすものである。
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