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日本教科教育学会誌
Online ISSN : 2424-1784
Print ISSN : 0288-0334
ISSN-L : 0288-0334
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21 巻 (1998)
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20 巻 (1997)
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19 巻 (1996)
4 号 p. 163-
3 号 p. 123-
2 号 p. 57-
1 号 p. 1-
18 巻 (1995)
4 号 p. 177-
3 号 p. 111-
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17 巻 (1994)
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16 巻 (1993)
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3 号 p. 81-
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15 巻 (1991)
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3 号 p. 79-
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11 巻 (1986)
3 号 p. 101-
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10 巻 (1985)
3-4 号 p. 87-
2 号 p. 39-
1 号 p. 1-
9 巻 (1984)
4 号 p. 159-
3 号 p. 113-
2 号 p. 37-
1 号 p. 1-
8 巻 (1983)
3-4 号 p. 31-
2 号 p. 73-
1 号 p. 1-
7 巻 (1982)
4 号 p. 177-
3 号 p. 129-
2 号 p. 55-
1 号 p. 1-
6 巻 (1981)
4 号 p. 1-
3 号 p. 175-
2 号 p. 89-
1 号 p. 1-
5 巻 (1980)
4 号 p. 181-
3 号 p. 127-
2 号 p. 47-
1 号 p. 3-
4 巻 (1979)
4 号 p. 201-
3 号 p. 127-
2 号 p. 61-
1 号 p. 1-
3 巻 (1978)
3 号 p. 89-
2 号 p. 36-
1 号 p. 1-
2 巻 (1977)
1-2 号 p. 1-
1 巻 (1976)
2 号 p. 156-
1 号 p. 1-
43 巻, 4 号
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教師の自己省察による数学の授業改善
具体的実践による教師の成長過程モデルの検討
谷地元 直樹
2021 年 43 巻 4 号 p. 1-12
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
DOI
https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_1
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数学科における「深い学び」を実現するためには,教師の授業力向上が一層問われている。教師の授業力向上には,既存の授業観を振り返りながら授業改善を試みることが必要となる。特に,数学の授業改善の方法的特殊性として,問題解決的な学習を日常化するために,授業の枠組みを具体化することは重要である。そこで,本研究では教師の自己省察を授業改善の方法として位置付け,具体的実践から教師の指導観の修正と授業改善の視点を整理することで,教師の成長過程モデルを検討することを目的とした。 教師の成長過程モデルを基に,授業から得た実践知や授業記録から自己省察を行うことによって,授業の枠組みが再構築され,指導観が変容し授業改善に繋がることが確認できた。また,数学教育における教師の自己省察の視点として,「問題」の変容から具体的実践を省察すること,教師の成長過程モデルを基に授業の枠組みの部分修正を行うことの重要性が示唆された。
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(929K)
わが国の教育実習における特質と展開に関する歴史的検討
中川 麻衣子, 濱本 想子, 辻 亮太, 敖敦 其其格
2021 年 43 巻 4 号 p. 13-23
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
DOI
https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_13
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本稿の目的は,戦後のわが国における教育実習研究を歴史的に検討し,今後の教育実習研究の視点に論及することであった。そこで,戦後の教育実習研究を「過去- 現在- 未来」に整理し,分析を行った。その結果,4点の課題が明らかとなった。(1)教育実習生の成長を児童・生徒の変化から見取る視点が欠如している。(2)教育実習の成果の検証に関する視点が欠如している。(3)教育実習の指導教員(メンター)に関する視点の蓄積がなされていない。(4)学校・大学・教育委員会の連携に関する視点の蓄積がなされていない。
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(700K)
戦後初期の社会科教育理論の思想的特質
馬場四郎と上田薫の学問的アプローチによる心理的要因の分析をとおして
大野木 俊文
2021 年 43 巻 4 号 p. 25-38
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
DOI
https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_25
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本研究の目的は,馬場四郎と上田薫の学問的アプローチの比較により,戦後初期の社会科教育理論の思想的特質を解明することである。馬場の社会学的アプローチの特色として,社会に役立つ技術を重視した点があげられる。荒廃した日本を立て直すため,現実の場面において適切に対処できる方法を身につけ,社会の一員として活躍できる人材の育成をめざした。一方,上田の哲学的アプローチの特色として,自由や調和を重視した点があげられる。終戦を契機に戦前の上意下達の風潮を払拭し,全く新しい教科として社会科がとらえられるようめざした。しかし,馬場と上田の思想は難解であり,一部を除いて理解されずに終わってしまった。社会科は新教科としての理想を掲げながらも,実際は現場の教師の自主性に任せたがゆえ,かえって現場の軌道修正を図らざるを得ないという矛盾を抱えていたところに,戦後初期の社会科教育理論の思想的特質があったのである。
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(614K)
技術科加工学習における技能習得に関する指導過程の内容抽出
小祝 達朗, 大谷 忠
2021 年 43 巻 4 号 p. 39-49
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
DOI
https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_39
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本研究は資質・能力の育成や汎用的な能力の育成に繋がる技能の指導について検討することを目指し,その前段階として技術科加工学習における技能の指導過程の内容抽出を試みた。内容抽出は,金属加工における技能の内容分析の結果に基づいて,切断の技能習得に関する知識を抽出・配置し,方略的な指導過程の内容を検討した。その結果,職業訓練に関する教科書から抽出した技能習得に関する知識を出発点として,技術科教科書・指導書における指導内容と比較・検討し,弓のこを用いた棒材の切断に関して,(1)切断の前提条件から(4)切断するまでの4段階の内容を抽出した。さらに,(4)段階では切断する内容を3つにわけ,合計6つの内容を抽出した。抽出した内容に基づいて,初学者に対して指導過程に沿って技能習得に関する知識を教授し,実技調査を行った結果,作業者の運動領域と情意領域の協応を伴う作業遂行に加え,自信も向上することがわかった。
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(684K)
「文化に対応した指導」(culturally responsive teaching)の考え方に基づいた音楽授業の可能性
米国の多様な子どもたちの学習参加を促す音楽授業の在り方をめぐって
磯田 三津子
2021 年 43 巻 4 号 p. 51-59
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
DOI
https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_51
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本論の目的は,米国における「文化に対応した指導」の考え方に基づいて,多様な文化的背景の子どもたちの学習参加を促すための音楽授業の在り方を明らかにすることである。そのために,本論では,ゲイ(Gay)とラドソン-ビリングス(Ladson-Billings)の「文化に対応した指導」及び,リンドとマッコイ(Lind & McKoy),グルジェル(Gurgel)の音楽教育における「文化に対応した指導」の理論について考察した。その結果,次の2点が明らかとなった。第一は,「文化に対応した指導」の考え方における文化理解が,子どもたちに親しまれている音楽や教育方法を探り,それらを授業に位置づけると捉えられていることである。第二は,「文化に対応した指導」において教師に期待されることは,家庭や学校区を知り,インターネット,テレビといった今の音楽や文化を捉え,教師と子どもの文化差異を埋めることである。このように「文化に対応した指導」において教師には,子どもの文化を理解し,教材と教育方法を開発することが必要とされる。
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(608K)
多様な実践者・研究者との協働・対話に開かれた教科教育学研究をめざして
シティズンシップ教育研究者・社会科教育学者・教師教育者としての自己の葛藤を通して
川口 広美
2021 年 43 巻 4 号 p. 61-68
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
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https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_61
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本稿では,筆者が教科教育学をどのように受け止め,研究を進めてきたかを探究する。筆者のこれまでの研究経験を振り返った結果,「良い教科教育実践はどうあるべきか」という教科教育学の根本的な問いに対し,正解を与えるのではなく,実践者との対話・協働を通じた正解の作り方を支援し,そのプロセスを叙述するというアプローチを主としてとってきたことを読みとった。上述の発見や現在の自己の研究課題を踏まえ,本稿の最後には教科教育学研究におけるより多様な研究者・実践者との協働・対話の必要性を提案する。
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(601K)
教科教育とその研究をどのように捉えているか
教科の固有性と教科教育の学的研究に着目して
川崎 弘作
2021 年 43 巻 4 号 p. 69-76
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
DOI
https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_69
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本稿では,「若手の教科教育研究者は,教科教育とその研究をどのように捉えているか」という本シンポジウムのテーマに対し,「教科教育とは何か」,「教科教育の研究とは何か」という問いに答えること及び,その具体例を示すことを目的とした。その結果,教科教育を「比較により見いだした教科等の固有性に基づき教科の学習指導を行うこと」,教科教育の研究を,「教科等の固有性に基づき,教科教育実践を中心として,教科の目標,内容,方法を一貫して検討し続けること」と捉えることができた。また,これらの捉えに基づき筆者がこれまでに取り組んできた研究事例を紹介することによって,その具体例を示した。
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(715K)
体育科教育研究の現状と将来性について
佐藤 貴弘
2021 年 43 巻 4 号 p. 77-83
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
DOI
https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_77
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本稿では,日本の体育科教育研究の現状と将来性について6つの視点から考察した。はじめに体育科教育モデル研究の現状を示し,次に研究方法論の変化と理論を用いた研究の推進,そして教育実習,教師教育,学校環境,アダプテッド体育研究の重要性を述べた。体育科教育の将来性として,今後,研究者は体育分野の研究ジャーナルのみならず,教科教育研究分野のジャーナルへの論文投稿を積極的に行う必要があることを示した。
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(602K)
これからの数学科教育研究に関する一私見
狭義の問題解決と広義の問題解決に焦点をあてて
服部 裕一郎
2021 年 43 巻 4 号 p. 85-92
発行日: 2021年
公開日: 2022/03/09
DOI
https://doi.org/10.18993/jcrdajp.43.4_85
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本稿は,これからの数学科教育研究のあり方について,狭義の問題解決と広義の問題解決の観点から検討した。その結果,高校の数学教育における方法型の問題解決指導の更なる充実が喫緊の課題であること,また高校数学教科書の構造改革の必要性を指摘した。広義の問題解決の観点からは,社会性の強調が指摘できるとともに,数学授業の学習場面で発揮される汎用的思考を教育実践と接続する「範例(exemplarity)」の概念の重要性を述べた。「範例」そのものも,その時代や社会背景とともに変容し得ると考えられるが,教科それぞれにおける「範例」を特定することは今後の教科教育学研究の課題の一つとなり得る。
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