日本教科教育学会誌
Online ISSN : 2424-1784
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3 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 佐伯 卓也
    原稿種別: 本文
    1978 年3 巻1 号 p. 1-5
    発行日: 1978/04/30
    公開日: 2018/01/07
    ジャーナル フリー
    SD用具による算数数学への態度のアプロ-チは,わが国ではまだあまりなされていない。ここでは,McCallon-Brown尺度を用いて,高等学校の生徒に実施し,その結果,若干の命題をうることができたので,その報告をし,教育への含意に及ぶ。
  • 湊 三郎
    原稿種別: 本文
    1978 年3 巻1 号 p. 6-12
    発行日: 1978/04/30
    公開日: 2018/01/07
    ジャーナル フリー
    "数学とは何かの考察"は高次言語に関する理論を用いて数学から導かれたものであった。これは数学教育学の,数学にかゝわる研究内容の一つであることか示されている。この小論では,"数学とは何かの考察"をより明確に基礎づけることを試みる。その際用いられる理論モデルは高次言語に関する理論を土台として作られている,ある探究のモデルである。
  • 川原 浩, 野波 健彦
    原稿種別: 本文
    1978 年3 巻1 号 p. 13-18
    発行日: 1978/04/30
    公開日: 2018/01/07
    ジャーナル フリー
    演奏者たちの音楽の反応は"あらわな行動"が要求される。一方,聴取者たちの音楽の反応は"あらわでない行動"となる。原理的に考えて,音楽の刺激と反応によって知覚されたものは,人間の精神的な所産となる。従って,美的教育を目指す音楽教育においては,音楽に対する精神的・内面的な反応である"あらわでない行動"の方が,外面的な反応である"あらわな行動"よりも木質的なものであるといえる。しかしながら,学校音楽教育においては,この面が最も無視されていると思われる。ともかく,音楽学習における学習者たちの"あらわでない反応"を推量し,かつそれを発展させるためのいくつかのストラテジーを見いださねばならない。本論は,以上のような見地から,"あらわでない反応"の意味判断のために試みた,一つの実験的な研究の結果を述べたものである。
  • 八木 正一, 竹内 俊一
    原稿種別: 本文
    1978 年3 巻1 号 p. 19-24
    発行日: 1978/04/30
    公開日: 2018/01/07
    ジャーナル フリー
    現在の音楽科教育における最も重要な実践的課題のひとつに,学力構造の体系化が考えられる。これは,教育内容の再編・評価理論の確立という一連の重要な課題を解決するために,まず取り組むべき課題であるといえる。本論では,これら一連の課題にアプローチしていく第一段階として,音楽科における学力の視点を明らかにし,それを踏まえて,学力の中でも特に基礎学力を明確化することに焦点をおいた。われわれは,勝田・中内・藤岡氏の学力規定を基礎として本論を展開した。即ち,音楽科における学力を計測可能でだれにでもわかち伝えることのできる教育内容を学習して到達した能力と規定し,そのような学力への視点として,大きく3つを明らかにした。さらにそれを踏まえて,音楽科における基礎学力を,音楽的感覚の習熟とその認識化の能力の体系と規定し,それを本論で具休的に明らかにした。
  • 大山 サカエ, 石渡 すみ江, 清水 房
    原稿種別: 本文
    1978 年3 巻1 号 p. 25-35
    発行日: 1978/04/30
    公開日: 2018/01/07
    ジャーナル フリー
    小学校の調理学習に対する児童の意識-難易・興味・できばえの自己評価-について調査し,指導事項や指導方法の改善に役立てることが本研究の目的である。そのため1)各調理実習教材の作業要素を分析する。2)調理実習を行った直後に質問紙をくばって,各自が行った作業要素についての反応をみる。3)その結果どの作業に対して困難を感じ,興味を持ち,よくできたと思ったかがわかり,これらの意識からみた指導事項の適否,指導の重点箇所の検討をこころみた。調査結果から児童が興味を持つ作業は,ア.活動的で作業効果の明確なもの,イ.各自が作業に参加できるもの,ウ.創作的なものであり,できばえの自己評価の高かったのは比較的やさしい作業-火を消す。食品を洗うなど-であることがわかった。また現行の調理実習教材の程度や配列は,児童の抱くこれらの意識からみて適当であると思われる。
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