日本教科教育学会誌
Online ISSN : 2424-1784
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ISSN-L : 0288-0334
15 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 松本 伸示
    原稿種別: 本文
    1992 年 15 巻 2 号 p. 31-39
    発行日: 1992/03/31
    公開日: 2018/05/08
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 重人, 池田 典子
    原稿種別: 本文
    1992 年 15 巻 2 号 p. 41-45
    発行日: 1992/03/31
    公開日: 2018/05/08
    ジャーナル フリー
    わが国には「以上」「以下」という語いがあるが、一般には気軽にまたは不用意に使用されることが多い。本来「以」には「と」とか「ともに」という意味がある。例えば、「5以上」は「more than 5」ではなく「5以下」は「less than 5」ではない。児童は2年生算数の授業で不等号記号を、4年生国語で漢字の「以」を、6年生算数で「以上」・「未満」の併用を学習する。しかし、学校で正しく習得した知識が、彼らの成長の過程でテレビ、ラジオ、雑誌などの影響により、あいまいになりがちとなる。学校教育では「以上」・「以下」の併用は禁物であることを力説する必要がある。児童・生徒は「以上」・「未満」の併用の学習と同時に、実用法律用語にみられる「超」・「以下」の併用をも学習するよう指導されることが望ましい。
  • 福田 隆真
    原稿種別: 本文
    1992 年 15 巻 2 号 p. 47-53
    発行日: 1992/03/31
    公開日: 2018/05/08
    ジャーナル フリー
    美術科教育は教育内容の領域として表現と鑑賞に分かれている。表現活動には、造形遊び、絵画、版画、彫刻、構成、デザイン、工作、工芸の分野が含まれている。これらの分野に共通する表現活動の一つとして構成的方法を想定することが可能である。本論文では構成的方法の成立を造形と美術の活動の関係と造形主義的美術教育の歴史的流れのなかに抽出し、考察した。そして、そこから導き出された内容として、造形要素と視覚言語の取り扱いを述べた。これらによって、表現と鑑賞の2つの領域の関係を明らかにし、従来までの表現領域の分野と鑑賞領域という並列的捉え方から、構成的方法による表現と鑑賞の領域の統合を試みた。
  • 村井 護晏
    原稿種別: 本文
    1992 年 15 巻 2 号 p. 55-62
    発行日: 1992/03/31
    公開日: 2018/05/08
    ジャーナル フリー
    授業中のクラス全員の皮膚抵抗反応から、いかなる教授者教授行動方略が子供に強い刺激を与えていたかを分析した。その結果、有効に作用した教授者教授行動方略としては次の6因子に要約された。1 生徒に応答や反応を期待する。2 実験や実物提示、ビデオ、OHP等によって生徒を活性化させる。3 教授内容そのものに不思議性、びっくり性をもたせて、探求心をかきたてる。4 生徒が知らなかった新しい概念や知識を説明する。5 教授者のユーモアを通して、生徒の感性を刺激する。6 K・Rをおこなう。
  • 櫛田 眞澄
    原稿種別: 本文
    1992 年 15 巻 2 号 p. 63-69
    発行日: 1992/03/31
    公開日: 2018/05/08
    ジャーナル フリー
    1989年3月に発表された中学校および高等学校の家庭科学習指導要領では、性別役割分業観は一掃され、小中高のすべて男女が共に学ぶ教科として、21世紀に向けての人の生き方、家庭のあり方、社会のあり方に関わる人間形成の役割を担うこととなった。従来より、小学校は男女共学であったが、中学校においては家庭科の内容の『一部乗り入れ』が9年間に渡り実施されていた。この間、多くの家庭科の教師は、内容の一部を別学で教えることから、多くの内容を共学で教えることへ移行させ、その質量を拡大させた。新学習指導要領移行期となった現時点で『一部乗り入れ』制の成果をまとめることは、歴史的にも意味があり、高等学校の共学実施への条件整備からも重要と考え、公立中学の共学家庭科の達成度について実状調査を実施した。その結果(1)共学の経験は3〜6年の教師が多く(2)内容は食物の実施が多いが他の領域でも実施され(3)研修は書籍類によって自己研修され(4)教室環境は問題が多いことが明らかとなった。
  • 白石 文子
    原稿種別: 本文
    1992 年 15 巻 2 号 p. 71-78
    発行日: 1992/03/31
    公開日: 2018/05/08
    ジャーナル フリー
    本研究は、「曲の主題」という観点から日本とアメリカの小学校音楽教科書を比較・考察し、両者に見られる教材選択の特徴を明らかにすることによって、教材選択に関する我が国の音楽教育研究の課題を提案しようとするものである。考察の結果、両者においてそれぞれ次のような特徴が認められた。(1)アメリカの音楽教科書:(1)各学年において、「曲の主題」間の割合の差があまり大きくない。(2)各学年における「曲の主題」の種類が多い。(3)娯楽に関する曲が多い。(2)日本の音楽教科書:(1)少数の「曲の主題」によって大きな割合が占められ。「曲の主題」間の割合の差が大きい。(2)各学年において取り上げられていない「曲の主題」があり、「曲の主題」の種類が少ない。(3)自然と感情に関する曲が多い。(4)4〜6年において感情に関する曲が急増する。
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