日本化学会誌(化学と工業化学)
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1996 巻, 3 号
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  • 田中 滋, 田中 順三
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 217-224
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    粒界を利用した電子セラミックスの高度化を目的として粒界の組成,その電子状態を明らかにした。いくつかの分光学的手法に注目して粒界評価技術の展開を行うとともに,非線形な電圧電流特性を示す ZnO バリスタの粒界を,高分解能のオージェ電子分光法 (AES) で評価し,添加物の Bi が粒界に 2~5 の深さで偏析していること, Bi の偏析量にともなって酸素濃度は減る傾向にあること, ZnOn バ リスタの粒界が還元状態であり酸素欠損が存在することなどを明らかにした。粒界では第 2 添加成分が重要であるが Bi の第 2 成分である Mn も粒界に存在し,粒界準位の形成に直接関係していると考えられた。
    半導体の局在準位の評価法としての等温容量過渡分光法 (ICTS) を Sic セラミックス粒界に適用し,その粒界の電子状態を解析した。熱的励起過程によって,粒界準位は,価電子帯の上, 0.9eV にあり,その粒界準位の状態密度の広がりは小さいと考えられた。さらに光で励起することにより ICTS 信号が,室温でも観測されることを示した。
    ZnO の分子軌道計算を行い, 0 の KL2,3L2,3遷移スペクトルを計算した。その結果を,実測のオージェ電子スペクトルと比較することにより,粒界化学反応にフロンティア電子が関与していることを示した。
  • 岩崎 直也
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 225-230
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    室温における 1-メチル-2(1H)-ピリジンイミン(MPIと略)のイソオクタソ溶液の UV スペクトルジは, 350nm と 253nm に吸収極大が現れる。しかしながら,メタノールやエタノール中の MPI の UV スペクトルは,前者のスペクトルに対し大きなブルーシフトを起こし, 305nm と 216nm 付近に現れる。このことから, MPI はアルコール中において構造変化を起こしていることが考えられ,その構造について UV スペクトルならびに IR スペクトルにより検討した。その結果,アルコール溶液中における MPI の UV スペクトルと IR スペクトルは MPI の希硫酸溶液ならびに水溶液中での UV スペクトルおよび IR スペクトルとほぼ一致した。これらのことから, MPI はアルコールのヒドロキシル基から 2 位のイミノ基にプロトン移動が起こり, 2-アミノ-1-メチルビリジニウムカチオンとなることがわかた。これより, MPI のイミノ基は非常に強いプロトソ受容体であることが考えられる。またっ,今回の IR スペクトルの測定結果は,先に行った ab initio MO法を用いた 2-アミノ-1-メチルピリジニウムカチオンモデルに対する基準振動計算結果と良い一致を示した。
  • 中山 光宣, 清水 宏行, 秋山 定近, 古村 由幸, 鐸木 啓三, 井早 康正
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 231-240
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    MC-LCAO-MO法(不飽和炭化水素の開殻系について電子構造と分子幾何構造を簡便に計算するために提出したπ電子近似による半経験的計算法)により表題にある 3 種類の分子についてそれぞれ5種の励起状態に対して幾何構造の最適化計算を行い, Jahn-Teller 効果の有無を調べた。それに先立ち,本計算法の有効性を, SCF-CI 法による電子スペクトルの計算も行って再確認した。対象とした 5 種の励起状態は,一重項状態では低い方から 3 種の準位,三重項状態で 2 種の準位である。得た結果のうち 3 種の分子に共通する事は,最低励起一重項状態では Jahn-Teller 効果を受けずに,その幾何構造は基底状態のと同じ対称性の構造が最安定である事と最低三重項状態では Jahn-Teller効果を受けて基底状態よりは対称性の低い幾何構造が安定となり,中でもキノン型にひずんだものが最安定となる事である。一重項第 2 励起状態についてはベンゼンとトリフェニレンでは Jahn-Teller 効果による構造のひずみのある事が示蜂されたが,コロネンでは見られなかった。縮重した一重項第 3 励起状態と三重項第2励起状態においてはその効果はトリフェニレンではある程度認められたが,他では無いか極めて小さなものであった。
  • 多賀谷 久子, 井上 好美, 東辻 健
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 241-245
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    基質からの油性汚れの除去機構を機械力および流体力学的作用のほとんどない状態で,界面およびコロイド化学的な観点から研究するため,固定相として布を用いたペーパークロマトグラフ法を用いた。綿布,レーヨン布,ポリエステル布,セルロース紙および微結晶セルロース薄層を固定相とし,油性汚れモデルのオレイン酸の Rf' 値と硫酸ドデシルナトリウム(SDS)水溶液の濃度との関係を調べた。いずれの基質においても SDS の臨界ミセル濃度(cmc)よりも極めて低い濃度から,洗浄力の尺度としての Rf' 値は上昇し始め,洗浄が始まっていることを示している。 SDS 濃度が増すと Rf' 値は増大した。ポリエステル布では Rf'=1 となる SDS 濃度は 12×10-3mol dm-3 で,そのほかのセルロース基質では 7.0×10-3mol dm-3 であった。これらのクロマロトグラフィーから,オレイソ酸の繊維と水,および繊維とミセルの間の分配係数 K をもとめた。ポリエステルの K 値は綿やレーヨンのそれより大きかった。これはポリエステルからオレイン酸を除去するのは,綿やレーヨンより困難であることを示唆する。基質からのオレイン酸除去は, cmc 以下では主としてオレイン酸と SDS の eomplex 形成によつて, cmc 以上ではミセルへの可溶化によつて生じる。
  • 亀田 徳幸, 三五 令子
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 246-249
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    (1,3-ジフェニルトリアゼニド)ジヒドリドビス(トリフェニルポスフィン)ロジウム(III)(ジヒドリドロジウム錯体)-ジメチルスルホキシド系によるスチレンの水素化反応を 30℃ で行い,反応を速度論を用いて検討した。その結果,反応速度はジヒドリドロジウム錯体濃度の 1 次と水素の分圧の1次,およびスチレン濃度の 0 次に比例することがわかった。また,スチレンのベンゼン環のパラ位に電子求引性の基を導入することにより水素化反応は速くなり,一方,電子供与性の基の導入では水素化反応は遅くなることがわかった。さらに,スチレ湘灘の水素化反応の結果と Hammett のσ+との間には直線関係が認められた。
  • 曲 景平, 石村 善正, 大江 孝美, 永戸 伸幸
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 250-255
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Pd(OAc)2-ビス(ジフェニルポスフィノ)アルカン系触媒の存在下にアリルアルコールとジエチルアミンおよびアソモニアの反応を検討した。Pd(OAc)2-dpPb[dpPb=1,4-ビス(ジフェニルポスフィノ)ブタン]またはPd(OAc)2-dpPPe[dpPPe=1,5-ビス(ジフェニルポスフィノ)ペンタン]触媒を用いた場合に反応は最も速く進行し,溶媒としてはプロピレソグリコールが最も適していた。また,この触媒系は種々のアリル型アルコールとジエチルアミンとの反応にも有効であり,その際の生成物分布などから本反応はη-アリル中間体を経由して進行していると考えられる。速度論的検討を行った結果,反応速度はアリルアルコール,ジエチルアミンおよび触媒にそれぞれ一次であり,アリルアルコールとジエチルアミンの反応における見かけの活性化エネルギーは 66kJ/molであった。
  • 曲 景平, 石村 善正, 永戸 伸幸
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 256-259
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    パラジウム触媒を用いたアリルアルコールによるアミドおよびスルポンアミド化合物のN-アリル化反応を検討した。カルボン酸アミドの反応では触媒量のPhONaの存在下,Pd(OAc)2-dpPb系[dppb=1,4-ビス(ジフェニルポスフィノ)ブタン]触媒が有効であり,対応するN-アリルアミドおよびN,N-ジアリルアミドを中程度~ 高収率で与えた。一方,スルホンアミドとアリルアルコールの反応ではPhONaなどの添加は必要なく,Pd(OAc)2-dpPb触媒を用いることによりN-アリルスルホンアミドおよび以N,N-ジアリルスルホンアミドが高収率で得られた。
  • 岡田 繁, 飯泉 清賢, 荻野 智之, 久高 克, 工藤 邦男
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 260-263
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    アルゴンガス雰囲気(圧力0.15MPa)中でCr2O3と非晶質ホウ素粉末の反応からCrB単結晶を得るための条件と得られた単結晶についての若干の性質を調べた。得られた結果は以下の通りである。
    1)黒鉛製るつぼ中では原料の配合モル比B/Cr2O3=3.0,加熱温度1600-1700℃ の範囲で,比較的大きなCrB単結晶が得られる。
    2)得られたCrB単結晶は,銀色の金属的光沢を有し斜方晶系の〈001〉方向に成長した捧状で,最大3.3mm×0.6mm×0.6mm の大きさである。
    3)CrB単結晶は,硬さではHv=23.1(±0.8)GPa,電気抵抗率ではρ=32.0(±0.2)μΩ・cmである。
  • 喜多 裕一, 岸野 和夫, 中川 浩一
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 264-268
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    水と混じりにくい不活性な有機溶媒中で N-フェニルマレインアミド酸(PMA)から N-フェニルマレイミド(PMI)を合成する脱水閉環反応における反応過程の考察に基づき PMI の工業的な製造プロセスについて検討を加えた。その結果,下記 3 点が明らかとなり,酸と酸のアニリン塩との混合物を触媒として使用する PMI の有益な工業的製造プロセスの開発が可能となった。すなわち, 1)無水マレィン酸とアニリンから直接 PMI を合成できること。 2)反応温度の低い前段部分と反応温度の高い後段部分において,反応系に加える無水マレイソ酸とアニリンのモル比を変えることにより,触媒相と有機相との分離を著しく改善でき,また PMI の収率も向上すること。 3)分離した触媒は,繰り返し反応に用いることができること。
  • 喜多 裕一, 岸野 和夫, 中川 浩一
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 269-274
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    水と混じりにくい不活性有機溶媒中における N-フェニルマレイソアミド酸(PMA)の脱水閉環反応によるルフェニルマレイミド(PMI)の合成反応内容に関する考察から,PMIの収率向上のためには次の諸点が重要な要因であると考えた。 1) 触媒相と有機相との接触界面の面積 2) 触媒相の厚さ 3) 反応系の撹搾エネルギー。
    これらの因子について検討し,平均粒径 240μm の固体担体に液体触媒を担持させた物を調整した.この担持触媒における液体触媒相の厚さは 4-10μm であり,十分な撹搾エネルギーを与え, PMA の結晶と触媒粒子が良く分散した状態で脱水閉環反応を行い反応速度と PMI の収率に著しい向上が認められた。この反応内容の解析の結果から,収率の向上は反応前段部分で PMA の加水分解が効果的に抑制され,それに基づく副反応の減少による PMI の選択率の向上が反応収率の改善に大きく寄与したことを明らかにした。
  • 政田 浩光, 土井 靖夫, 三口 史雄, 木越 敬子
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 275-282
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    一般にハロゲン化第三級アルキルとアルカリ金属アルコキシド及びフェノキシドとを極性溶媒中で反応させると,ほとんどオレフィン(E)のみが得られる。しかし本研究では無極性溶媒中で第三級アルキル基質と金属アルコキシド及びアリールオキシドとの SN 反応により第三級アルキルエーテルを合成する方法を見いだした。アルカリ金属フェノキシドは臭化及びヨウ化かブチルとヘキサン中, 60℃ で数時間反応させると t-ブチルフェニルエーテル(SN)が 41-59% の収率で得られた。同様にアルカリ土類金属フェノキシドも 54-60% の収率でこのエーテルを与えた。次にハロゲソ化 t-ブチルに比べて脱離しにくいが立体障害の極めて大きなメタソスルホソ酸 1-アダマンチルは金属アルコキシドとオクタン中, 100-110℃ で反応し対応する 1-アダマンチルアルキルエーテルを高収率で与えた。これに対してヨウ化 1-アダマンチルの反応性は著しく小さかった。一方アルカリ金属アルコキシドはハロゲン化 t-ブチルとヘプタン中で反応してほとんど 2-メチルプロペン(E)のみを与えたがストロンチウム及びバリウムアルコキシドは 80-95℃ で同様に反応させると, 15-50% のアルキルかブチルエーテル(SN)が得られた。従って SN/E の選択性は溶媒,金属カチオン,求核試薬及び基質によって主に支配されていることを明らかにした.無極性溶媒の方が極性溶媒に比べてはるかにこのSN反応に有利に作用した。この系にクラウソエーテルを添加するとSN/Eの割合は著しく減少した。しかしラジカル捕捉剤を添加しても反応に変化は見られなかった。
  • 山本 修, 笹本 忠, 稲垣 道夫
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 283-289
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Chemical bath 法により結晶質銅添加硫化カドミウム薄膜をガラス基材表面上に形成した。均一な薄膜を基材表面上に形成させるには,カドミウムにアンモニア及びトリエタノールアミン(tea)を混合配位させる必要があった。この混合配位カドミウム錯塩溶液にチオ尿素を混合した後,ガラス基材を混合溶液に浸し, 60℃ で 1 時間保持することにより膜厚 0.5μm の薄膜を合成することができた。得られた薄膜の結晶構造は,立方晶の閃亜鉛鉱型構造に少量の六方晶のウルツ鉱型構造が共存した。そして,溶液中へ 5mol% 以上の銅を添加した場合に,得られる薄膜中に CuS 相が共存した。暗所, 100 ルクスの可視光及び 365nm の波長の紫外光照射における銅添加硫化カドミウム薄膜の電気特性を調べた結果,暗所及び可視光照射における導電率は銅の添加量の増加に伴い増加し,その最高値は 80.8S/cm であった。しかし,紫外光照射における導電率は銅の添加に伴い減少した。薄膜のキャリヤー濃度と移動度を求めたところ,キャリヤー濃度は光照射の有無にかかわらず約 1.3x1022cm-3 の一定値を示した。しかし,移動度は暗所及び可視光照射において銅の添加量の増加に伴い増加し,紫外光照射においては減少した。
  • 石田 浩, 赤岸 賢治
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 290-297
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    ゼオライトを触媒とするホルマリンからのトリオキサン合成反応について検討した。この反応に活性を示すのは SiO2/Al2O3 比が 15 以上の高シリカゼオライトであり,特に高活性を示したのは SiO2/Al2O3 が 25 以上のゼオライトであった。このことから水溶液系の反応においては高シリカゼオライトの疎水性が活性発現に必須要件であることがわかった。
    ZSM-5 では粒子径が 20μm と大きい場合はトリオキサンの選択性が極めて低く,ギ酸,ギ酸メチルが多量に副生し,粒子径の減少とともに選択性が向上した。
    各種ゼオライトの選択性を比較すると 12 員環細孔を有するモルデナイト,ゼオライトβが高選択性を示すのに対して 10 員環細孔を有する ZSM-5,ZSM-35 はギ酸,ギ酸メチルの副生が多く低選択性であった。
    ZSM-5 の有機塩基による被毒実験から,本反応に対する活性点は細孔内に存在する酸点であり,細孔外酸点は不活性である事がわかった。 ZSM-5 における粒子径による選択性の差やゼオライトの種類による選択性の差はゼオライトの形状選択性の結果であり,分子径の大きいトリオキサンの拡散には 10 員環細孔を有する ZSM-5 では微粒子が,また,ゼオライト種としては 12 員環細孔を有するゼオライトが有利であることがわかった。
    ゼオライトβとイオソ交換樹脂の 500 時間の触媒寿命試験の結果,ゼオライトβはイオン交換樹脂に比べて熱安定性に優れ,長寿命であることがわかった。
  • 大江 純男
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 298-299
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Fourier transform infrared (FT-IR) spectra were measured for 2, 2'-bipyridine (bpy) adsorbed on silver fine particles derived from colloid and bis (2, 2'-bipyridine) silver ( I ) nitrate ([AgI(bpy)2]NO3) by using an attenuation total reflection (ATR) prism. The surface enhanced infrared spectra of bpy showed drastic changes in the intensities of bands due to ring stretching vibrations and CH bending vibrations. This suggests that the adsorbed molecules on silver particles take a co nformational change and the intramolecular charge-transfer, which are different from those of the crystal.
  • 鎌田 正彦, 古南 博, 計良 善也
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 300-302
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    The oxidative dehydrogenation of isobutyric acid has been investigated using the heteropolymolybdophosphoric acid (HPMo) catalyst supported on the SiO2 modified with (3-anilinopropyl)trimethoxysilane (AnPS) as silane coupling agent. HPMo fixed on the modified SiO2 indicated extremely higher conversion of isobutyric acid and selectivity to methacrylic acid at 250-300°C than the unmodified catalyst.
  • 岩見 吉博, 佐野 庸治, 川上 雄資
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 303-306
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Dealumination rate of HZSM-5 zeolite under various water vapor pressures was investigated by means of 27 Al MAS NMR. The dealumination rate was markedly dependent on the water vapor pressure. Under water vapor pressure ranging from 0.1 to 1 kg/cm2, it was found that the dealumination rate was apparently third-order dependent on the content of framework aluminum and approximately 1.5-order dependent on water vapor pressure. Based on these results, a plausible mechanism of dealumination of HZSM-5 zeolite by steaming was proposed.
  • 山口 朋浩, 藤田 隆之, 田草川 信雄, 北島 圀夫
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 307-310
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Synthetic expandable fluorine mica having layer charge of 0.5 [Na0.5Mg2.5Li0.5Si4O10F2] was reacted with concentrated hydroxoaluminum solution containing highly polymerized species of hydroxoaluminum polycations, which had six or eighteen times larger volumes than ordinary Al13-polycation having Keggin structure. Thermal durability of the complexes thus obtained from concentrated hydroxoaluminum solution was higher than that obtained from ordinary Ai13-polycation while microporous characters vanished for the former complexes, e., alumina pillared fluorine micas. The increase in thermal durability and vanishment of microporous characters probably resulted from the stuffed structure of intercalated bulky hydroxoaluminum polycations having larger polymerization degree as well as the highest value of intercalated Al-content of 2.30 mol/Si4O10.
  • 松永 勝治, 遠山 光雄, 菅原 栄一, 近江 誠
    1996 年 1996 巻 3 号 p. 311-314
    発行日: 1996/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    The isocyanate-terminated urethane prepolymer(ITUP) based ondiphenylmethane-4, 4'-diisocyanate and polyether ssuch as poly(oxypropylene) α, ω-diol and poly(oxytetramethylene) α, ω-diol of various moleculer weights was characterized with regard to moleculer weight distribution, Tg, viscosity and hydrogen bond of urethane linkage. This report relatesta the effect of chemical struture of palyethers on the characteristics of ITUP.
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