日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
1992 巻, 12 号
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  • 楠本 哲生, 檜山 爲次郎, 竹原 貞夫
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1401-1411
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    光学活性環構造に大きな分極率を持つ極性基を組み込めば,液晶分子の長軸と直交する方向の双極子モーメントが固定されて大きな自発分極を誘起できるとの作業仮説に基づぎ,キラルドーパントの分子設計を行い,三員環化合物:シアノシクロプロパン,フルオロシクロプロパン, ジフルオロシクロプロパン,(トリフルオロメチル)シクロプロパン;五員環化合物:γ-ラクトン,2-オキサゾリジノン,テトラヒドロフラン;六員環化合物:δ-ラクトン,1,3-ジオキサン,1,3-ジオキサン-2-オンおよび水素結合を含む六員環化合物として1,3-ジオールを合成した。なかでもシアノシクロプロパン,cis-γ-ラクトン,cis-1,3-ジオキサン-2-オンおよびsyn-1,3-ジオールは特に大きな自発分極を誘起することがわかった。
  • 岩下 哲雄, 稲垣 道夫
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1412-1422
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    黒鉛の化学酸化による硫酸のインターカレーションに際してもポテンシャルが階段状に上昇し,電気化学的酸化の場合とまったく同じであることを見いだした。各ステージ構造に対するオンセットポテンシャルと酸化剤に固有なポテンシャルの上限値との関係から,層間化合物のステージ構造形成に対する硫酸濃度依存性を定量的に説明できた。また,広い範囲の構造(黒鉛化度)を持つ炭素材を用いることによって,しきいポテンシャルが黒鉛化度に強く依存していること,2Onm以上の結晶子の厚みが必要であること,さらにホスト材の微細組織がポテンシャル変化,すなわちインターカレーション挙動に強く影響していることを明らかにした。
  • 平田 剛, 宮川 浩一, 井早 康正, 村井 久雄
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1423-1428
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    各種ミセル環境下におけるペンゾフェノンのアミン類との光還元反応を時間分解ESR法により研究を行った。通常の溶媒を用いた場合,この化合物においてはイオソラジカルの直接検出は困難であったが,ミセルを用いることにより,ある条件下ではイオンラジカルの生成が確認できた。NN-ジエチルアニリンとN,N-ジメチルアニリンにおいては,アニオン性,カチオン性,非イオン性ミセルいずれの場合もベソゾフェノソアニオソラジカルが検出できた。N-エチルアニリソとN-メチルアニリンにおいては,カチオソ性ミセル(CTAB)中でベンゾフェノンアニオソラジカルが,他のミセル中で中性のケチルラジカルが主に生じた。アニリンを用いた場合は,いずれのミセルにおいても中性のアニリンラジカルとケチルラジカルが主に観測できた。これらの傾向は,各アニリン類のイオン化電位あるいは酸化電位の大きさの順序と,よい一致を示している。ミセルを用いた場合には,このように・電荷移動さらにイオン過程を経るある種の系に関して,容易にイオンラジカルの分離を促進する力があると結論付けられた。スピン分極はすべての実験に関して,三重項機構(TM)による全発光が主に観測された。
  • 持田 勲, 木佐森 聖樹, 河野 静夫, 藤津 博
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1429-1434
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    1000PPmのSO2を含むモデル排煙ガスを用いて400~1000℃ で再生しながら市販のPAN-ACF11の100℃ における繰り返しSO2除去活性能を調べた。FE-300を800℃ で熱処理したFE-300-800は,破過開始時間が5.1時間に達する優れた脱硫能を示した。吸着SO2は500。C以上で完全に回収されるが,500℃ で再生した後の吸着容量は,初期値の50%に減少した。800℃ で再生すれば活性の回復は大きいが,それでも2回目の吸着では破過開始時閲は4.5時間に回復するにとどまり,引き続く再生と吸着との繰り返しにより,活性は徐々に低下した。800℃ での再生は,SO2を回収した後CO2,COを発生し,大量の炭素損耗をもたらした。
    SO2を500℃ で完全に回収した後,500℃ でNH3還元するとSO2除去活性はほぼ完全に回復した。SO2を500。Cで完全に回収した後のFE-300-800上で,500℃ においてNOはNH$によって還元され,その転化率は60%であり,引き続くSO2除去反応では,初期活性の75%まで回復した。アンモニアによりACFを還元すれぽ,再生時に炭素損i耗は大幅に抑制できる。SO2の酸化的吸着,並びに脱離により導入される酸素官能基のSO2吸着に対する役割を議論した。
  • 中村 忠, 篠田 清徳, 安田 賢生
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1435-1439
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    四塩化炭素(CTC)の熱分鰍こよるテトラクロロエチレン(PCE)の生成は吸熱・平衡反応であり,高温でなければ進行しない。したがって,より温和な反応条件でCTCをPCEへ転化させるため,発熱反応となるCTCを塩素源とする1,2-ジクロロエタン(EDC)および1,2-ジクロロプロパン(DCP)のオキシ塩素化反応を試みた。
    2CH2CICH2Ci+2CCl4+2O2=3C2Cl4+4H2O
    2CH2CICHCICH3+4CCl4+3O2=5C2l4+6H2O
    EDCとCTCの反応は400℃付近で容易に進行した。CTCの塩素はEDCを塩素化し,いったん生成する塩化水素もオキシ塩素化反応で塩素化剤として働きr最終的にCTCもEDCもともにPCEに転化することが確かめられた。また,DCPも同様の反応条件で炭素一炭素結合の切断をともなってPCEに転化した。
  • 星 敏彦, 山田 泰教, 福森 麻美, 大窪 潤, 小林 迪夫, 井上 廣保
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1440-1445
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    4,4-ジメチルベンジルはEPA(エーテル:イソペソタン:エタノール=5:5:2)中101Kで38LO,358.5,338.0および330nmに四つのn-〉π*遷移を示す。Con丘gurationA.nalysisの結果から,381.0および358.5nm帯は二つのベンゾィル骨格にそれぞれ局在化したn→ π*遷移によるものであり,338.0および330mn帯は一方のベンゾイル骨格の酸素原子のn動道から他のベンゾイル骨格のπ*軌道への分子内CT性のn→ π*遷移によるものである。PE(ポリエチレン)膜中101Kで観測される232.5nm帯は分子内CT性のn→ π*遷移とこれに隣接した強いπ→ π*遷移が混合したものである。延伸PE膜中101Kで測定した偏光吸収スペクトルの結果から,250~320nmにある強いπ→ π*帯は三つの電子帯(293,278.5および272nm帯)からなっていることがわかった。293,278.5および272nm帯はそれぞれS0からS5,S7およびS8への遷移に帰属される。n→ π*遷移の分裂の様相から二つの酸素原子のn軌道はかなり相互作用していることがわかった。また,一方のペンゾイル骨格のn軌道と他のベンゾイル骨格のπ 軌道もかなり相互作用している。
  • 谷田部 純, 杉崎 俊夫, 守谷 治, 影山 俊文
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1446-1449
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    亜臭素酸ナトリウム(NaBrO2)が安定であるアルカリ水溶液中においてオレフィン類のエポキシ化について検討を行った。微量の銅イオンを添加した亜臭素酸ナトリウム(NaBrO2)アルカリ水溶液はオレフィン類を反応時間12時間,室温で収率よくエポキシドに変換することがわかった。添加した銅イオンはNaBrO2と反応して活性な亜臭素酸銅を生成し,これがオレフィン類と反癒するものと考えられ,その反応式は以下のように推定した。
  • 巣山 隆之, 島村 嘉則, 牧島 勇一郎
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1450-1454
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    アルカリ存在下にN'-シアノ-O-アルキルイン尿素 [4] と二硫化炭素を反応させ,ついで酸性にして4-alkoxy-6-amino-2H-1,3,5-thiadiazine-2-thione[5]を合成した。[5]は活性で,[5a](R=Et)にアルカリを作用させると,転位して6-ethoxy-1,3,5-triazine-2,4(1H,3H)-dithione[9]を生成した。また,アルカリ存在下にヨウ化メチルを作用させると,鎖状のdimethylN-[(cyanoimino)ethoxymethyl]imidodithiocarbonate[3]を生成した。一方,[5]を水中で加熱すると,チアジアジン環の4-位での加水分解が進行して,N'-(アルコキシカルボニル)チオ尿素[10]を生成した。
    [5a]とアミンとの反応では4-置換アミノチアジアジソ[1]が得られ,[1]に対するアルカリの作用,酸加水分解,アミンとの反応についても合わせて検討した。
  • 小中原 猛雄, 久保田 紳, 佐野 和哉, 村山 敬
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1455-1462
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    2一メチルキノリン誘導体[7a]~ [7e]および2一メチルキノキサリン誘導体[7f]より得られる2-(トリメチルシリルメチル)キノリン誘導体[3a]~ [3e]および相当するキノキサリン誘導体[3f]を触媒量のテトラブチルアンモニウム・フルオリド(TBAF)存在下THF中-5~-10℃ で3時間ペルフルオロ(2-メチル-2-ペンテン)[2]と反応させると3-ペンタフルオロエチル-2-トリフルオロメチル-1H-ベンゾ[c]キノリジン-1-オン[6a]が付加体[4a](1%),その脱フヅ化水素体Elz-[5a](29および11%)とともに36%収率で得られた。乾燥THF中還流下E-またはZ-[5a]の異性化反応を行い,平衡定数KE→Z2=2.44およびΔGE→z=-2.5×103J・K-1・mol-1を得た。[4a],[5a]はいずれも湿ったキシレン中還流すると効率よく[6a]に変換される。モル比[3]:[2]:[KF]=1:3:1でTHF中-5℃ で3時間かきまぜた後水で処理し,溶媒をキシレンに置換後6時間還流すると(最適条件),one-pot反応により相当する3-ペンタフルオロエチル-2-トリフルオロメチル-1H-ベンゾ[c]キノリジン-1-オン誘導体[6a]~[6e],およびその窒素類似体[6f]がそれぞれ93(X=C,R1~R4=H),92(X=C,R1=R3=R4=H,R2=CH3),83(X=C,R1=R2=R4=H,R3=CH3),90(X=C,R1=R2=R4=H,R3=Cl),86(X=C,R1~R3=H,R4=Cl),35%(X=N,R1=CH,R3=R4=H)収率で得られた。
  • 櫻庭 英剛
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1463-1469
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    β-シクロデキストリン(β-CD)をエピクロロヒドリンで固定化し,その第一級ヒドロキシル基側に没食子酸(GA)あるいはプロトカテク酸(PA)をフッ化カリウムの介在のもとエステル結合で導入した反応活性部位と基質取り込み部位を持つ固定化β-CD-GA(1)および-PA(2)を作製した。そのFe(III)錯体を触媒とした過酸化水素によるベンゼンのヒドロキシル化反応を室温,3時間, 窒素雰囲気下で試みた。
    1および2は,pH2~4領域の酸化反応において反応率85~95%に達する高い特徴的な触媒活性を示し,それぞれpH2.5で最大収率73および68%のジヒドロキシ化合物カテコールを生成した。そのほかにフェノールとヒドロキノンがそれぞれ10~14,7~8%で得られ,レソルシノールはまったく検出されなかった。低温反応(0℃)では,3時間まで優先されて得られたフェノール(25%収率)が時間経過にともない減少し,オルト位選択的に酸化されたカテコールが主生成物となることより,室温3時間で得られたカテコールはフェノールを経由していることがわかった。また,1は反応混合物から容易に分離回収ができ,5回の再使用にも触媒活性が低下せず,過酸化水素に耐性を示した。
  • 高尾 真一, 櫻井 利彦, 中村 又善
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1470-1478
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    透過型分析電子顕微鏡を使用してアスベスト繊維の化学組成分析に適用した場合のCliff-Larimer法のX線の吸収効果について検討した。繊維の電子線に対する安定性は,幅の細い繊維より幅の太い繊維で良好であったが,幅の細い繊維の中には分析時間が長くなると熱損傷を受けるものがみられた。繊維幅と構成元素のSiに対するX線強度比は直線関係(クリソタィルのMgでは繊維幅0.2μm以上に限られる)になり,回帰式の傾きの大きさから吸収効果の程度がわかった。繊維幅とX線強度比の回帰式からX線強度比の吸収による補正値を算出できた。アンソフィライトやクロシドライトのように質量吸収係数の小さいFeを多く含有し,吸収補正率が高い場合,繊維幅とFeあるいはNaのX線強度比の回帰式の傾きは大きくなった。
    アンソフィライトのFeおよびクロシドライトのNaのX線強度比はそれぞれ繊維幅0.3μmおよび0.4μmで10%の吸収補正を必要とした。吸収補正係数並びに繊維幅の回帰式および吸収補正係数の適用範囲から膜厚は繊維幅より小さいことがわかった。
  • 盛 秀彦, 藤村 義和, 渡邊 誠, 桜井 誠, 榛葉 英治
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1479-1483
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    ホスホン酸ジフェニルーホルムアルデヒド樹脂にポリアミンを官能基として導入した新規キレート樹脂を合成し,その金(III)イオン吸着・溶離特性を調べた。合成樹脂の金(III)イオン吸着容量は,DPP-PEH≒DPP-TEP≒DPP-TET>DPP-DET>DPP-EIDの順で3個以上のエチレン鎖を持つポリアミン系樹脂で高吸着能を(2.3mmol/g-resin)有する。本吸着体は塩酸溶液中からクロロ錯陰イオンとして金(III)イオンを捕捉し,吸着速度は速く,87600h弓の通液速度で金(III)イオンの吸着処理が可能であった。pH4.2では0.5mol・dm-3リン酸-カリウム,pHO.5では金(III)イオンの5倍量の銅およびアルミニウムイオンの共存が許容される。さらに0.2mo1・dm-3以下の硝酸共存下での吸着も良好で工業廃液の吸着処理に有効である。吸着した金(III)イオンのクロロ錯体は0.5mol・dm-3塩酸-50%アセトン水溶液で容易に溶出回収できた。また,吸着金イオンの利用の一環として,DPP-PEH樹脂に保持されたクロロ金錯陰イオンを還元処理し,樹脂担持金のアセチレソ水素化能をも調べた,
  • 斎藤 保夫, 秋本 真一, 海老根 くみ子
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1484-1491
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    自動車から撲出されるすす(カーボソパーティキュレート)は,NO灘除去時に障害となるのみならず視界を低下させ健康障害をひき起こす点でも問題になっている。このためすすを外部に出さない技術が進められているが,著者らは排出後のすすの後利用を目指して燃焼によらないガス化法を試みた。主としてKOH水溶液を含浸担持したプロパン・すす,ガソリン・すす,軽油・すす,および比較用の活性炭粉末に,550~700℃,流通法,1気圧下で水蒸気を接触させたところ,高い割合でしかも安定にH2(35~60%)とCO(7~42%)が発生した。KOH処理しなかった場合にくらべてプロパン・すす(700℃)ではガス化速度が約50倍に増加し,炭素基準で100gl-1h-1の消費速度であった。このことから,すすの水性ガス反応に対してKOHが触媒として作用していることが明らかになった。プロパン・すすと軽油・すすではガス化速度に大差はなかったが,ガソリン・すすではやや低かった。表面積,KOH含有率,XRD,SEMおよびDTA-TGを測定した結果3種のすすはKOHとの相互作用が強くこれが触媒作用を持続させる要因になっていることを推察した。
  • 永井 秀和, 浦野 洋吉, 徳橋 和男, 堀口 貞舷, 近藤 重雄
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1492-1500
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    水素の爆発限界は,圧力変化に対して特異な挙動を示すことが知られている。この複雑な圧力依存性を定量的に予測するには,火炎伝播限界がどのような機構で決定されているのかを,明らかにする必要がある。伝播限界を決定する機構には浮九熱損失,競合反応などが考えられる。ここでは,爆発限界が熱損失によって決まることが期待される条件とするために,通常適当とされるよりも内径がかなり小さい(20mmφ および35mmφ)円筒型容器を用いて爆発限界の圧力依存性を測定し,既報で求めた限界火炎温度の圧力依存式を用いて解析を行った。火炎の伝播方向としては,上下,水平方向の3種類について測定し結果を比較した。
    その結果,爆発下限界は,容器の大きさおよび伝播方向に対しほとんど影響を受けなかった。このことから,下限界では俵播限界を決定する機構として,熱損失よりも水素特有の燃焼反応機構によるところが大きいことが結論された。
    上限界は,測定条件により圧力依存性は様々に変化し,圧力依存性自体もかなり複雑であった。これは,圧力や測定条件により必ずしも熱損失だけで伝播限界が決まらず,支配的な機構が変化するためではないかと考えられる。主たる機構は,低圧領域では競合反応であり,高圧領域では伝播方向により異なり,上方伝播では熱損失,下方および水平伝播では主に浮力の働きで伝播限界が決まっている可能性が高い。
  • 実政 勲, 小出 優樹, 出口 俊雄
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1501-1503
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    The complex formation of elemental mercury with α-, β-, and r-cyclodextrins (CDs) has b een studied in the excess of CD in aqueous medium at 25 °C. Solubility and volatilization methods were used to determine formation constants. The former method gave 4.5 dm3⋅mol-1and the latter 6 dm3mol-1 for the 1: 1 (α-CD: Hg) complex formati on. Both methods did not show any complex formation of Hg with β- and γ-CDs.
  • 藤井 知, 杉江 他曽宏, 小舟 正文, 東膨 敦彦, 田路 順一郎
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1504-1507
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Uptakes of Cu2+, Pb2+ and Zn2+ on various synthetic hydrotalcite (HT-0O3, HT-SO4, HTCl and HT-NO, ) were investigated in Cu(NO3)2, Pb(NO3)2, Pb(NO3)2 and Zn(NO3)2 aqueous solution (each conc.: 2000 mgdm-3). Hudrotalcite has a pronounced activity for the uptakes of Cu2+, Pb2+ and Zn2+. Amounts of Cu2+, Pb2+ and Zn2+ removed by HT-0O3 are about 1.7 mmol Cu/g, 1.0 mmol Pbfg -and 1.2 mmol Zn/g. In a mixed solution of Cu2+, Pb2+ and Zn2+ (the concentration of each ions: 20 mmoldm-3), the order of activity for the uptak es of each ions on HT-0O3, HT-SO4, HT-Cl and HT-NO, are Pb>Cu>Zn, Cu>Pb>Zn, Pb>Cu>Zn and Cu>Pb>Zn. When the HT-0O3 was immersed into the Pb(NO3)2 solution, a part of the Me-, OH- and CO3- of HT-CO3 (Mg6Al2(0F1)16CO34 H20) dissolve into the solution. The dissolved OH- and CO32- causes the Pb2+ to precipitate as Pb3(OH)2 (CO3)2 on the surface of the HT-CO3.
  • 山本 二郎, 山脇 良円, 鷲見 安馴, 岡本 竜司, 斉藤 誠, 加藤 勝, 柴田 彩
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1508-1510
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    When the oxidation of 3-substituted 4'-methylazobenzene and 4'-substituted 4-methyl azobenzenes was carried out with hydrogen peroxide in acetic acid, two kind of isomers which differ the relative position of oxygen atom on nitrogen atoms were obtained in almost equimolar amounts.
    _??_
    β, α-Isomeric conversion of these 4-methylazoxybenzene deriva tives took place in the reaction of β-isomers with chromium(VI) chloride in acetic acid.
    _??_
    When Y is hydrogen, X are Cl, NO2 and I and also X is hydrogen, X are NO2, I and Br, respectively.
  • 長谷川 章
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1511-1514
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    The alumina thin films with sponze-like surface structure were prepared by the sol-gel method using a 1, 3-butanediol solution of aluminium nitrate. The film usually produced by the spin-coating method and calcined at 500 °C (100 nm thick) has the homogeneous flat surface. However, the additional hot-water treatment at 100 °C for 2 h and calcination at 500 °C changed the surface texture to the sponze-like surface (Fig.3). The film was found to be covered with fibrillay particles of 50-100 nm in length and ca.5 nm in width which were composed of fine -Al2O3r particles with the mean size of ca.5 nm (Fig.4). The pores constructed by the aggregate of the fibrillay particles were observed in the range of 100-, 200 nm in diameter by SEM.
  • 小林 一三
    1992 年 1992 巻 12 号 p. 1515-1517
    発行日: 1992/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Synthesis of highly pure dipivaloylmethane (Hdpm) chelates of Tantalum(V) was investigated. The chelates were synthesized by the reaction of the ligands with Tantalum pentachlcride using anhydrous solvents under high purity argon gas atmosphere.
    [Ta(dpm)4]Cl was syntesized as a new source material for p reparation of Ta2O5 thin films by MOCVD. [Ta(dpm)4]Cl was in good agreement with the calculated value in the results of ICP and elemental analysis, and was confirmed by FT-IR, 1H-NMR, 13C-NMR, and TGDTA. Vaporization of impurities was not found in TG measurement. The tantalum complex vaporized in the range of 220 to 360 °C without residue.
    [Ta(dpm)4]Cl proved to be superior in volatility and purity for the MOCVD source material.
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