掌蹠膿疱症4例に対してnarrow-band UVB 療法を施行し,良好な治療効果を得た。掌蹠膿疱症は再燃する膿疱形成と角化性潮紅局面を特徴とし,ステロイド外用やビタミンD
3外用に反応しにくい症例も多く,治療に難渋する疾患である。Narrow-band UVB 療法は欧米を中心として乾癬やアトピー性皮膚炎などの治療に用いられているが,掌蹠膿疱症に対しての治療効果については未だ報告されていない。4例の平均年齢は60.5歳。全例女性で平均罹患期間10.3年。初回照射量は0.3J/cm
2とし20%ずつ照射量を増量した。平均照射回数15.5回,平均照射量は20.9 J/cm
2で4例とも有効以上の効果を認めた。
抄録全体を表示