皮膚の科学
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2 巻, 4 号
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カラーライブラリー
トピックス
  • 北村 公一
    2003 年 2 巻 4 号 p. 255-260
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/01/06
    ジャーナル 認証あり
    懸案の「医療保険制度の在り方」および「診療報酬制度の見直し」の基本方針が策定されて2003年3月28日に閣議決定された.遅れて「医療提供体制のビジョン」が4月30日に公表された。今後の医療提供体制は「医療機関の機能分化と連携」や「かかりつけ医の役割と在宅医療の充実」を重視して改革が行われ,そして診療報酬体系は医療技術の「難易度」と「時間」等を踏まえた評価と,診療所のプライマリ ケア機能等を重視した医療機関の機能の評価を基に改革が進められる。今後の地域医療における皮膚科外来診療の在り方や皮膚科専門医とプライマリ ケアの関わりについて皮膚科医は関心を払ってゆかねばならない。そして今後の診療報酬体系については根拠のある診療報酬設定が目論まれており,皮膚科の診療報酬についてのデーターの蓄積が焦眉の課題である。
講座
綜説
  • 下中 美香, 神戸 直智, 宮地 良樹
    2003 年 2 巻 4 号 p. 269-277
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/01/06
    ジャーナル 認証あり
    肥満細胞症は,皮膚をはじめとする全身諸臓器で肥満細胞が増加する稀な疾患である。成人ではヒト肥満細胞増殖因子であるstem cell factor(SCF)の受容体をコードするc-kitに活性型突然変異(Asp816Val)があり,SCF非依存性に肥満細胞が増殖することが最近明らかにされたが,小児には通常この変異を認めない。既に成熟し末梢組織に分布する肥満細胞もSCFにより増殖することから,局所でのSCF産生亢進が小児の肥満細胞増殖の原因と考えられる。治療は現在のところ対症療法しかない。チロシンキナーゼ阻害剤STI571はAsp816Valの活性には無効であるものの,野生型Kitの活性を阻害するため,変異を持たない小児例の治療に有効である可能性がある。
症例
治療
使用試験
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