Eosinophilic cellulitis (Wells’ syndrome) は1971年のWellsによる第一報後,その特徴的な病理組織像から様々報告されている。今回我々は35年前にHodgkin病の既往があったeosinophilic cellulitisの1例を経験したので若干の考察を加えて報告した。本例は腕時計バンドによる物理的刺激部位に浮腫性の紅斑が発症し対側前腕にも拡大。病理組織学的には典型的なflame figureがみられた。ステロイド剤の内服と外用によって治療したが経過中に2回の皮疹再燃があり,最終的にはプレドニン
®15mgの内服より開始して2ヵ月間かけ漸減,中止した。この治療により皮疹は消褪して,現在まで約2年再燃を見ていない。
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