9ヵ月, 男児。生後4ヵ月で左上腕にBCG接種を受けたところ, その3ヵ月後から左鎖骨下部に皮下結節が生じてきた。経過観察していたところ自壊し, 皮下より白色塊が排出された。その白色塊の病理組織像は乾酪壊死を伴う肉芽腫であり, 皮膚結核が疑われた。病変部皮膚組織の結核菌群同定polymerase chain reaction(PCR)にて結核菌群陽性であり, 肺など他臓器に活動性結核病変を認めなかったためBCGによる真性皮膚結核と診断した。クォンティフェロン
®TB-2Gを施行して診断の参考とした。
抄録全体を表示