赤門マネジメント・レビュー
Online ISSN : 1347-4448
Print ISSN : 1348-5504
ISSN-L : 1347-4448
10 巻, 9 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
連載
  • (5) 「殻」としてのENIAC の陰で
    高橋 伸夫
    2011 年 10 巻 9 号 p. 599-644
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー

    ENIAC はコンピュータのドミナント・デザインでもなければ、デファクト・スタンダードでもない。そして特許にもならなかった。しかし、たった1 台の汎用デジタル電子計算機ENIAC が実現したことで、それまでのアナログ/機械式の「殻」は破られ、新しい「殻」ENIAC にしがみつくようにして、コンピュータ産業は急成長を遂げることになる。

コンピュータ産業研究会報告
  • 伊藤 公祐
    2011 年 10 巻 9 号 p. 645-660
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー

    現在IT の世界では、IPv4 アドレスが枯渇し、IPv6 に移行している。それにより新たなサービスが模索されている。その中のひとつにスマートグリッドがある。スマートグリッドは現在世界で開発が進められ、多くの規格も制定されている。そのような状況下、株式会社ユビテックは、組み込みデバイスやソフトウェアの開発を行っており、現在東京大学と共同で東大グリーンICT プロジェクトの中で検証を進めている。その成果のひとつとして、プロジェクトメンバーで設備情報を交換するFIAP (Facility Information Access Protocol) という規格を開発し、中国との共同提案でIEEE1888 として国際標準規格となった。ユビテックは、この他にも、ビル設備の空調管理の実験やエネルギーの地産地消のための実験を行い、スマートグリッドやグリーンIT サービスの進歩に貢献している。

  • 長谷川 曉司
    2011 年 10 巻 9 号 p. 661-674
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー

    近年、特許の重要性が高まっているが、特許戦略のイメージは未だ確立されていない。今までの日本では特許は守りのイメージで考えられていたが、今後は攻めのイメージで特許を捉える必要がある。そのためには全社的に特許戦略を考えていくことが重要であると言える。特許戦略を考える際には、事業部門、研究部門、特許部門で特許を取得する目的を明確にし、競合他社が模倣することができない範囲を検討する必要がある。このように特許戦略を考えることが他社の参入を極力排除し事業の収益に大きな影響を与えるのである。

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