積水化学が、管更生事業において、川上や川下領域にも踏み込む「バリューチェーンビジネス」への業態転換をどのように達成したのかについて考察する。そのバリューチェーンは、新技術自体によって創出される価値が最終顧客に対してもたらす価値の向上のほか、チャネル内の顧客企業に対する価値も向上させ、不確実性を排除する過程を通じて形成された。
報告者は、「アカデミア/コミュニティとの橋渡し」というミッションの下グリーにおいて、研究会や大学と関わる業務を行っている。グリーは現在、SNS とソーシャルゲームの2 本立ての事業を行なっており、この事業形態へ発展してきた背景には、グリーの業務転換を恐れない戦略がある。また、現在のグリーを支える開発体制においては、職場環境などが大きく影響しており、月曜朝会などを継続している部分に強みがあるといえる。そのような中で、今後のインターネットサービスにおいては公共財としてのSNS が求められていくであろう。