モジュール型産業では、部品メーカーが競争優位を持ち、組立メーカーはなかなか競争優位を獲得することが難しいといわれている。戦後、日本の工作機械産業は、モジュール化によって世界市場を席巻したが、やはり、部品メーカーが競争優位を持ち、工作機械メーカーは競争力を失っていった。本稿では、モジュール化が進展した日本の工作機械産業において、複合加工機の開発に成功したヤマザキマザックの事例から、日本とアメリカという特性が異なる市場を活用し、探索的な技術融合と組織内外の幅広い提携活動によって、段階的に製品のインテグリティーを高め、競争優位を獲得したケースを分析する。
これまではネットワークが高価であったために十分な都市環境のモニタリングが出来なかったが、インターネットの普及により、デバイスも含めてシステムとしてコモディティ化した。この変化により、環境管理だけではなく、それに基づく、都市経営そのものの高度化の可能性が見え始めている。