本稿は、「広義のもの造り論」を金融業、特に資産運用業に適用することによって、金融商品の開発論の基礎とすることを目指している。金融商品も「人工物」であるという点では製造業のもの造りと同じであるという立場から、金融商品のプロダクト、プロセス、パフォーマンス、アーキテクチャといった概念を整理した。さらに、製造業における既存研究、あるいは金融商品の特徴にも触れ、金融商品開発論の展望について述べた。
環境の変化や技術の発達、情報化社会への進展によって、産業用ロボットから知能型ロボットへのパラダイムシフトが起きている。それによって、ロボット開発の目的が、単なる生産性の向上から、自律行動や人間との共存といった生活の向上へと変化してきている。本稿では、ロボット開発の現状を踏まえた上で、市場成功への鍵を提示し、今後の課題について考察する。