赤門マネジメント・レビュー
Online ISSN : 1347-4448
Print ISSN : 1348-5504
ISSN-L : 1347-4448
23 巻, 6 号
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査読つき研究論文
  • 里 政幸, 稲水 伸行
    原稿種別: 研究論文
    2024 年 23 巻 6 号 p. 163-206
    発行日: 2024/12/25
    公開日: 2024/12/25
    [早期公開] 公開日: 2024/11/25
    ジャーナル フリー

    本稿の目的はidiosyncratic deals (以下i-dealsとして表記する。) に関する既存研究について統合的文献レビューを行うことで、今後の研究課題を提示することである。まずはi-dealsの定義、特徴、位置付け、既存のレビュー研究を確認した。その後、既存のi-deals研究 (n=32) を基に統合的文献レビューを行い、i-deals研究の現状をi-dealsの発生タイミング、交渉プロセス、測定方法、先行要因、アウトカムの観点で分析した。i-deals研究の分析結果より、今後の研究課題をi-dealsと先行要因・アウトカムの関係性、働く場所に関するi-deals、マネジメント観点でのi-deals、日本におけるi-dealsの4つの観点で7つ提示する。

経営学輪講
  • 経営学輪講 Wang, Liu, Delios, and Qian (2023)
    馬 瑞潔, 高橋 浩平
    2024 年 23 巻 6 号 p. 207-220
    発行日: 2024/12/25
    公開日: 2024/12/25
    [早期公開] 公開日: 2024/12/05
    ジャーナル フリー

    Wang, Liu, Delios, and Qian (2023) は、Mohr, Wang, and Fastoso (2016) の研究に基づくレプリケーション研究を行っている。Mohr et al. (2016) は国の参加が国際ジョイントベンチャー (IJV) の解散に及ぼす影響に関する最初の知見を与える研究である。Mohr et al. (2016) の結果は経済や制度的環境が急速に発展する場合でも長期的に観測できるかを検証するため、Wang et al. (2023) はレプリケーション研究を行った。観測期間、サンプル源、リサーチデザインを段階的に変更することで、時間を重要な境界条件として、国有資本とIJV解散の間に曲線関係が存在することがわかった。本稿は、Wang et al. (2023) の内容を詳細に解説すると共に、それを実例としてレプリケーション研究の一般的な手法について説明し、Wang et al. (2023) から得られる示唆を検討する。

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