消費者金融業界はアンバンドリング(特に審査と貸出の分離)により、審査能力の格差で新規参入を防ぐと同時に寡占化した状態で独占利潤を獲得する、という構造が崩壊しつつある。また、業界のアンバンドリングが発生するためには、製品レベルでアンバンドリングが可能になると同時に、既存の業界内部での変化も必要になってくることがインプリケーションとして導かれる。
高い市場リスクにさらされている産業において、企業はどのようにそのリスクを回避しているのかをアパレル産業における事例を通じて考察する。オンワード樫山では期中の追加生産と期中新規製品開発によって、量的・質的な市場リスクに対応している。こうした対応を可能にするためには、人的技能および企業間の関係特殊的技能が必要であることを主張する。