日本企業による海外現地法人の約4割を占める国際合弁企業形態は、日本型生産システムの移転において障碍として働くものと考えられてきた。しかし、統計分析をしてみると、そのような証拠は見受けられなかった。国際合弁企業形態には、日本型生産システムの移転を妨げる要素と、促進する要素が混在していたのである。
モジュラー化した製品アーキテクチャの製品においては、インテグラル化を防止する逆流防止弁が存在する。例えばHDDの開発では、部品の機能向上により部品間調整が必要になっても、設計に遡って部品間を調整するのではなく、ファームウェアが事後的な調整役になって相互干渉問題を顕在化させないでいる。