発展途上国の企業にとって、先進国からの技術導入は成功のための重要な要素である。遅れて参入した台湾のフラットパネル製造企業は、日本企業から生産技術を導入した。しかし、液晶パネルではその技術移転に成功したのに対して、プラズマパネルでは失敗に終わった。本稿では、プラズマパネルにおける技術移転の失敗の事例分析を通じて、この対照的な結果が生じた理由を考察する。暗黙知を多く含んだプラズマパネルにおける技術移転では、分析したケースのようなライセンス契約ではなく、直接投資やM&A のほうがより適合的であった。我々の主張は、技術移転の組織モードは技術特性に適合している必要があるというものである。
報告者はキリングループのIT 担当として、クロスカンパニーチームに参加し、Business Relationship Management やS/W (業務アプリケーションシステム) 資産管理の一元化や投資案件の事前/事後評価会議の設置などに取り組んできた。キリングループオフィスやキリンビジネスシステムは、今後、IT 部門と事業とのリレーションシップの強化、IT ガバナンスの強化・発揮、グループ情報戦略の策定に取り組み、グループの業務の拡大に対応していかねばならない。
創薬は、化合物ベースで3 万分の1、プロジェクトベースで数百分の1 という非常に低い確率の中で開発をしている。そのような中では、インフォマティクスを業界・社内的に浸透させることが重要である。報告者はユーザーサイドに立った化合物のデータベースを構築することで、社内的にインフォマティクスの重要性を認識させた。