高橋伸夫 (1997) の未来傾斜型システムの仮説について追試を行うとともに、特に、組織変革を成功させたX社を毎年度1回ペースで5回にわたって全数調査したデータから各種指標の推移を求めてX社をトレースし、組織としての曲がり角を乗り切った様子を分析し、組織の「コーナリング」の技術について考える。
企業の限られたリソースの中で研究開発を有効に進めていくためには、技術領域を選択し、適切なリソース配分とプライオリティ付けを行うことが重要となる。本稿では、新規領域、既存領域のそれぞれにおいて、定性的、定量的両方を含む様々な評価のためのアプローチを提示する。それにより、技術の評価や技術ロードマップを見える化し、経営層にとっても技術戦略策定における経営判断の材料として活用できるものとなる。