アサヒビール株式会社の成功はこれまで多くの文献で取り上げられているが、それらはマーケティングやTQC、CIに注目するものが主である。本論はアサヒビール株式会社の「太鼓判システム」という品質保証システムについてケース研究を行い、品質保証という生産現場に近い観点からの成功の分析を提言する。
本稿では、日本企業が高い競争力を有している産業に共通している特徴として、「情報を像化する技術」が用いられていることに注目し、日本の産業構造を適切に把握するための新たな視点として、「像情報産業」という概念を提示し考察する。