日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
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26 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 矢ケ崎 修, 柳谷 岩雄, 島田 正一
    1964 年 26 巻 3 号 p. 125-131
    発行日: 1964/06/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 西村 豊, 佐藤 卯三郎, 花木 琢磨, 信藤 謙蔵
    1964 年 26 巻 3 号 p. 133-140
    発行日: 1964/06/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    第I報において, われわれは, 豚腎臓組織培養細胞上で豚コレラウイルス(HCV)を培養し, ニ次ウイルスとしてニューカッスルウイルス(NDV)佐藤株を接種すると, HCV の存在において NDV による細胞変性作用(CPE)が抑制されるが, その反面, NDV の HA 価が増強する現象を利用して, HCV の証明ならびに中和抗体の測定を行なった. 今回は, さらにこの方法の一部を改良することによって, 組織培養法による HCV の証明および中和抗体の測定を一層再現性の高いものとすることができたので, この方法を HEIC 法と命名した. 1) HCV 培養期間を9日に延長し, 佐藤株培養液から牛血清を除くことによって, 旧法より HCV 証明感度が著しく上昇した. 2) 中和試験の感作時問を, 1時間(旧法)から24時間(新法)に延長することによって, クリスタル・バイオレット予防液(CVV) 5ml注射豚の中和指数を常に測定することができた(ウイルス希釈法で0.7~>1.2). また CVV 力価試験耐過豚では, 中和指数は, 血清希釈法で3.0~>5.0の値を得た. この中和試験法は, 繰り返し実験した結果, 再現性に富むもので, その値は END 法とおおむね同様であることがわかった. 3) CVV 力価試験において, 攻撃時の中和指数と攻撃反応との関係を39例について調べた. その結果, 概して中和指数が高いものは, 攻撃後軽反応で耐過し, 中和指数が低いものは, 中, 重反応または斃死を示した. ワクチン注射豚の攻撃前における中和指数は, ワクチン力価の判定の参考とすることができるものと思われる. 4) HCV 弱毒株の生毒注射によって, 中和抗体は著しく上昇し, その値は, 注射量とおおむね平行することが認められた.
  • 西田 司一, 望月 公子, 塩田 俊朗
    1964 年 26 巻 3 号 p. 141-146_2
    発行日: 1964/06/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    白色レグホーン種の雄雛および成鶏おいて, P32を0.5~10μc/g腹腔内に注射し, 精巣に及ぼす影響を組織学的・細胞学的に観察して, 次のような結果を得た. 1) 雛においては, 本実験の範囲内では, 精巣の発育遅延をきたすが, 精細胞に対する破壊作用は認められなかった. 2) 成鶏においては, 5μc/g投与は致死的で, 精巣は明らかに萎縮した. 精細管の口径は退縮し, 精上皮の細胞配列は不規則で, 細胞の境界は不明瞭となった. 精子も, 精子細胞もほとんど消失し, 管腔は変性した細胞で充満していた. しかし精細胞の空胞変性像はほとんど認められず, 核溶解, 核濃縮様変化が比較的冬く観察され, 分裂像は少なかった. 3) 成鶏に0.6μc/gを投与して30日後に観察すると, 精細管は萎縮し, 大部分は, 精祖細胞およびセルトリー細胞からなる単層の上皮を有していたが,一部の精細管では, 第II精母細胞の分裂像も認められ, 上皮は数層ないし十数層をなし,回復しつつありと考えられる像があった. 4) 成鶏に0.5μc/gを投与すると, 10日後に精子は消失し, 精上皮は破壊されて単層となり, 管腔内に細胞破砕物が存在し, 精祖細胞の分裂はまれであった. 投与20日後には, 残存精祖細胞に分裂像が認められた. 5) 成鶏では, 0.5μc/g投与後1~1.5ヵ月ごろまで, 精巣に, 環状, 馬蹄型, 染色体橋, 染色体の遅滞, 分断増数などの染色体異常が認められたが, 時間の経過とともに減少した. そのほか核濃縮, 投与後2ヵ月までの精果では, 巨大細胞, 1ヵ月ぐらいまでは精細胞の空胞化がみられた. 空胞化は2ヵ月以後にはまれであった. 6) 投与4ヵ月後には, 精細管上皮はほぼ正常に近く回復した. 1例において, 精子形成の盛んな精細管にまじって, 上皮がセルトリー様細胞のみからなり, 内腔に多数の精子を有する精細管が存在した. 本研究の一部は文部省科学(総合)研究費の補助によった. 記して謝意を表する,
  • 山田 進二
    1964 年 26 巻 3 号 p. 147-150
    発行日: 1964/06/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 一色 於菟四郎
    1964 年 26 巻 3 号 p. 151-158_2
    発行日: 1964/06/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 市原 鶴雄, 江藤 正信, 市原 強, 渡辺 幸男
    1964 年 26 巻 3 号 p. 159-167
    発行日: 1964/06/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 鬼頭 純三
    1964 年 26 巻 3 号 p. 169-175_6
    発行日: 1964/06/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    1. 成鶏雄10羽に, 総頸動脈からゼラチン加墨汁およびネオプレン・ラテックスを注入して, 観察に供した. 2. 脊髄に分布する動脈は, Aa. vertebrales anteriores et posteriores, Aorta descendens および A. sacralis mediana である. これらの動脈から出される Aa. spinales は, Aa. vertebrales anteriores では脊髄神経の尾腹側で, これ以外のものではその前腹側で, 分かたれる. Aa. spinales は, Aa. spinales dorsales et ventrales に分かれる. 前者は背根線維の腹面にそい, また後者は腹根線維の間またはその腹側にそって, 脊髄に達する. 3. Aa. spinales dorsales は, 脊髄の背面に, 左右各一本の Tr. arteriosus spinalis dorsalis を形成する. さらに, この動脈幹の分枝によって形成される不完全な外側の動脈幹がある. 著者は, これを Tr. arteriosus spinalis dorsalis accessorius と呼ぶ. 背正中溝上に同様に作られる不対の動脈は, 上記の副動脈幹が存在しない高さで形成されることが多い. 4. 脊髄の腹側面では, 腹正中裂の腹端にそって, 一本の動脈幹が形成される. すなわち, Aa. spinales ventrales が加わる高さで, Circuli arteriosi spinales ventrales が形成される. 5. 背・腹側とも, 最も頭方の A. spinalis は, 第3脊髄神経の高さのものである. 本研究は, 著者が大学院学生として, 名古屋大学農学部家畜解剖学教室に在籍中, 保田教授の指導のもとに行なったものである. 図版の印刷は, 名古屋畜産学研究所の研究費によった. 配慮くださった同研究所所長増井清博士および理事近藤恭司博士に御礼申し上げる. なお現在, 著者は名古屋大学医学部解剖学第一講座(主任:杉山鉦一教授)に所属している. 発表の機会を与えられた杉山教授に御礼申し上げる.
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