日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
Print ISSN : 0021-5295
ISSN-L : 0021-5295
31 巻, 6 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 柴田 浩, 池田 三義
    1969 年 31 巻 6 号 p. 277-285
    発行日: 1969/12/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 上田 雄幹, 今泉 清
    1969 年 31 巻 6 号 p. 287-302_2
    発行日: 1969/12/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 福田 勝洋, 西田 隆雄, 保田 幹男
    1969 年 31 巻 6 号 p. 303-311_4
    発行日: 1969/12/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 藩 英仁, 尾形 学
    1969 年 31 巻 6 号 p. 313-324
    発行日: 1969/12/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    前報の牛乳房炎乳汁および生殖器系材料より分離した Mycoplasma laidlawii 181菌株について, 血清学的性状および生物学的性状検査を行ない, それらを型別した. 血清学的性状検査は, 分離菌株より代表株6株, 標準菌株7株計13株の抗兎高度免疫血清を用い, CLYDE の Disc 法発育阻止試験を行なった. 生物学的性状検査は, 各血清型より代表菌株45株を選び, 既知・標準菌株15株と合わせて計60株を用い, フイルム・スポット産生,溶血性, 液体培地の濁り, 熱抵抗性, テトラゾリゥム・ブルー(TB)還元性, メチレン・ブルー(MB)還元性, フェノール・レッド(PR)還元性, 胆汁酸ソーダによる溶解性と凝面性,糖分解性など, 分類の示標となるべき諸性状について検討した. その結果を要約すると,次の通りである. 血清学的性状検査 1. 全分離株はA(39株), B(102株), C(37株)の3血清型, および同定し得なかった未知型(3株)に型別された. このA, B, Cの3型は, 厳格な型特異性を示す. 2. LAIDLAW らの A, B 2型は, ともに著者らの A型に属していた. そのC型は, すでに存在せぬため, 著者らのB, C型との関係は不明である. 3. 本菌種の型別と宿主の寄生部位との関係は, 傾向として, A型は生殖器系に多く, B, C 両型はほとんど乳汁由来のものであった. 生物学的性状検査 従来, M. laidlawii は, 生物学的性状においては単一型とされていたが, 糖分解性および TB 還元性を示標とすることによって, I, II, III の3生物型に型別された. I型は糖分解陽性, TB 還元陽性. II型は糖分解陽性, TB 還元陰性. III型は糖分解陰性, TB 還元性不定. M. laidlawii の型別 これらの血清型と生物型との関係をみると, 生物I型は, 抗原的に異なる血清A, C型と未知型を含む. II型は B型に対応するもので, III型は抗原的に A型に一致する. 以上の結果に基づき, 著者らは M. laidlawii の最も妥当な型別として, 上述の血清学的型別と生物学的型別とを総合し, その血清学的性状を主として, A, B, C の3血清型および未知型とし, A型は糖分解性によってさらに2亜型に分類されることを結論とした(表8参照). 未知型の3株のうち, 2株はいずれの供試免疫血清によっても発育が阻止されず, あらたにD型, あるいはさらに E型が予想される. しかしこれは, 菌株の増加による確証が必要である. 残りの1株は, これに反して, M. laidlawii はもとより, それ以外の数種の Mycoplasma の免疫血清によっても発育が阻止されて, 抗原的にきわめて興味ある菌株である.
feedback
Top