日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
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23 巻, 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 高森 乙松
    1961 年 23 巻 4 号 p. 217-225_2
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 堀内 貞治
    1961 年 23 巻 4 号 p. 227-245_2
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
  • 小原 甚三, 中島 英男
    1961 年 23 巻 4 号 p. 247-253
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    私たちは, 馬伝染性貧血の発熱時には, 血清鉄が減少するが, 総血清鉄結合能は変わらないこと, 肝・脾の貯蔵鉄量が健康時とは逆になって, 肝の鉄量が脾の鉄量より多くなること, 循環赤血球量が減少すること, 赤血球の寿命が短縮することなどを認め, 特に貧血が赤血球破壊の増加に原因することを報告した. しかし, 貧血は赤血球の産生と破壊の両面から考えられるべきである. 今回, 骨髄造血能を知る目的で, 放射性鉄を用い, 血清鉄ならびに赤血球鉄の代謝回転を測定した. この実験では, in vitroで血漿に結合させた59Feの一定量を静脈内に注射して, その放射活性の半分が循環血漿中から消失する時間(T1/2)を測定することによって, 24時間に血漿中に出入する鉄量, すなわち血清鉄の代謝回転率(PITR)を求めた. 次にこの消失した59Feが, 骨髄で赤血球中のヘモグロビン鉄に生合成され, ふたたび流血中にあらわれる活性を測定して, 赤血球の59Fe利用率および赤血球鉄の代謝回転率を求めることによって, 定量的に骨髄造血能を判定した. 従来種々の動物で測定されたT1/2およびPITRの値を示すと, 牛では1.82時間で0.81mg/kg/day(以下, 単位を省略する), 緬羊では1.57時間で0.56, 豚では1.19時間で1.11, 人では1.7時間で0.54である. 馬での成績はない. この実験での健康値は, 生後6カ月の馬で0.86時間と0.65, 生後11カ月の馬で1.48時間と0.55であった. 赤血球の59Fe利用率は76%で, 約10日でその極大値に達し, 他の動物と同様な成績を示した. ヘモグロビン鉄の1日代謝量は, 総ヘモグロビン鉄の1.49%で, この逆数, すなわち赤血球寿命は約70日であった. 伝貧馬では, 種々の病的時期に測定した. 発熱時には血清鉄のT1/2は短縮し, その代謝回転率は増加した. しかし赤血球の鉄利用率は27%, 40%等と減少し, 赤血球鉄の代謝回転も1/2ないし1/3に減少した. このことは明かに骨髄造血能の減退を意味している. 一方, 無熱時には, これらT1/2, PITRおよび赤血球の鉄利用は, 健康値に近い値を示した. また無熱時で赤血球数が急速に回復しつつあった1例では, 赤血球の鉄利用は, 健康値あるいはそれ以上を示した. 伝貧馬骨髄の形態学的な研究は数多くあるが, 貧血との関係について明確な結論はなされていない. 石井らは, 穿刺骨髄液で有核赤血球数の総有核細胞数に対する比が, 発熱時減少することを観察している. 本実験によって, 伝貧馬の赤血球産生は, 少なくとも熱発作期に減退し, 貧血は一部この骨髄造血機能の低下に基づくことを確認し得たものと考える.
  • 添川 正夫, 上田 貞善, 松本 邦人, 伊沢 久夫
    1961 年 23 巻 4 号 p. 255-263_1
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    1) 普通寒天平板37℃ 24時間培養所見では斉しく smooth form を示す馬パラチフス菌集落が, さらに3日間平板を室温に放置することにより, 引続き smooth form を保つ集落(I型), 中央部陥凹と該部が顆粒状となる集落(II型), および rough form に近い形状を示す集落(III型)とに分れることを知った. 現在のところ, 血清学的性状, 健常馬血清の溶菌作用に対する抵抗性, 酸凝集, トリパフラビン試験の上からはこれら3集落型を区別し得ないが, 集落型の不安定性, マウスに対する毒力の点から上記I型集落を原型と考える. 2) 流産胎児胃液からの分離初代菌, 各型菌接種マウスからの分離初代菌は何れもI型集落であった. なお, 菌接種マウス脾からの分離初代菌について調べたところ, a;e, n, x;z5血清の何れにも凝集しなかった. かかる菌も寒天培養を重ねることによりe, n, x血清に凝集して来るのが見られたので, 鞭毛の発達と各型集落との関係が今後追及せられねばならない.
  • 安保 佳一, 瀬戸 勝男, 桜井 雄一郎, 梅津 元昌
    1961 年 23 巻 4 号 p. 265-273
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
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