学習指導要領では, 総合的な学習の時間は各教科, 道徳(小・中のみ), 特別活動とは別に各学校における教育課程編成, 実施について共通的な事項を定めている「総則」に示されている。各学校は, 学習指導要領に示されたこの時間のねらいや学習活動例及び配慮事項等を基に, 各教科・科目等で身につけた知識や技能を一層発展させ, 総合的に働くようにし, 知の総合化を目指すとともに, 自分の進路を主体的に選択し, 自己の在り方生き方を考える進路に関る学習などの諸活動の展開が求められている。総合的な学習の時間の展開にあたっては, 教職員の共通理解を図るための校内研修を充実させるとともに, 理科教師が中心になり理科の学びを基にした発展的, 総合的な学習としての環境学習などを積極的に展開することが必要であろう。また, 体系化された教科指導とは異なり, 一つ一つの実践を積み重ねながら, 教師だけではなく指導に関った学校外の関係者や保護者及び生徒たちも関りカリキュラム評価を行っていくことが必要であろう。
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