化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
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66 巻, 10 号
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化学教育 徒然草
ヘッドライン 廃棄物は最後どのように処分されているのか
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実験の広場
5分間デモ実験
科学賞の受賞をたたえて
講座:先生のための『発展』
  • —目的の化学反応を促進する賢者の石—
    森 浩亮, 山下 弘巳
    2018 年 66 巻 10 号 p. 496-499
    発行日: 2018/10/20
    公開日: 2019/10/01
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    それ自身は反応前後で変化せず,目的とする化学反応のみを選択的かつ効率的に進行させる物質である触媒は,様々な分野で活躍しており,現代生活は触媒無しでは成立しない。工業的には化石資源から燃料の製造,プラスチック製品や合成繊維の合成,医薬・農薬などのファインケミカルズ合成に貢献している。また,三元触媒に代表される自動車用排ガス浄化触媒は環境対策技術として重要な役割を担っている。さらに,既存の産業や環境技術のみならず,太陽光をエネルギー源とした次世代のエネルギー開発分野でも,有効な触媒の開発が成否の鍵を握っている。本稿では,日々の生活に密着した分野において,大車輪の活躍をする触媒・光触媒について解説する。

  • —プロリン誘導体を中心に—
    五東 弘昭
    2018 年 66 巻 10 号 p. 500-503
    発行日: 2018/10/20
    公開日: 2019/10/01
    解説誌・一般情報誌 フリー

    近年,金属を用いずに有機化合物のみを用いた不斉触媒反応が活発に研究されている。本稿では,アミノ酸であるプロリンおよびその誘導体を用いた不斉触媒反応について解説する。なぜ,有機分子が触媒として作用し,立体選択的に生成物が得られるのかを紹介し,応用として有機分子触媒を鍵反応とした医薬品合成についても言及する。これら触媒は水や酸素に安定であり,操作上の利点を有しており,さらに生成物へ金属が混入する恐れがなく,グリーンケミストリーの観点からも注目されている。

シリーズ:ものづくりと学問 ―製造業と化学工学―
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